アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

ケンポナシを食べた!

2014-02-07 15:58:58 | 稲武のモノ・コト・ヒト・バ
   知人のHさんから電話が来て、「ケンポナシというものがあるから、見に来ないか?」といって頂いたので、昨日見に行ってきました。

    ケンポナシのある場所は、彼の持ち山の入り口付近。毎年山里学校の草木染め講習の折、草木の採取をさせてもらっている土地です。

    大きな木なので、実のようすはわかりません。葉はすっかりおちています。すると、Hさんが木の周辺の地面や枝におちたり引っかかったりしている小枝を採ってくれました。赤っぽい枝に白い丸い粒と枝の肥大化したような部分がついています。

    「丸い粒の中には種。茶色い部分が実だよ」とHさん。表面はナシのような肌ですが、実には見えません。

    Hさんにならって、種のところをとって、なるべく乾きすぎていなさそうな茶色い実をしがみました。甘い! 皮は吐き捨てますが、薄茶色の実の部分は驚くほど甘くてびっくりしました。

    「糖度計ではかったら、32度ほどあった。りんごは10いくつかだから、3倍くらい甘い。わたしらが子供のころは甘いものがなかったから、これを見つけると喜んで噛んでいましたよ」

    写真手前の数個は、実を切ったものです。小さいものですが、甘いものの不足していた時代には、うれしい果物だったのでしょう。

    Hさんは、10月の終り頃、実が落ちだした頃から、拾っては食べてみたそうですが、甘くなったのは、年を越してから。どうやら、木から落ちてから熟す実のようです。

    ネットで調べてみると、葉や枝は二日酔いの薬になるとか。お茶にするといいらしいので、ただいま、かわかしています。実も、かわかすと書いてあるものもあるそうなので、とりあえずすべて干しておくことにしました。


    ケンポナシの木は、木工にも使うそうですが、とても固いのだとか。実だけが落ちるのではなく、枝のまま実と種が落ちる不思議な植物、甘いものの代用品や薬としてだけでなく、家具にも使えるとは、いい木です。

    さて、Hさんは、間伐材でランプシェードを作ったり、マイタケを栽培したりと、多彩な趣味をお持ちの方なのですが、数年前から日本ミツバチも飼いはじめました。彼が作った巣箱はこれ。ユニークな形です。上の部分はふたです。

     いただいた蜂蜜です。昨秋はたくさん採取できたそう。ミツバチが少なくなっているといわれる昨今、貴重な蜜です。昨日は、山の恵みをいただいた日でした。稲武の山の生活が綴られているHさんのブログは、こちらです。

コメント (2)
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