西武池袋線の急行停車駅・ひばりヶ丘駅です。
東京都の西東京市にあり、この市は保谷市と田無市が合併した市です。
合併前のひばりヶ丘駅は、所在地は保谷市なものの、南口の駅前は田無市、北口バスターミナルは埼玉県新座市、線路沿いに少し歩くと東久留米市というように、様々な市が入り乱れていました。
北口を利用する人は埼玉県民が多いせいでしょうか、選挙の際は埼玉県での立候補者の姿がよく見かけられます。現在の埼玉県知事も衆議院時代、よく北口で街頭演説をしていました。
西武鉄道全92駅の中で12位という乗降客数を誇ります。西武鉄道の単独線の途中駅としては5位になります。1日平均乗降人員67,318人です。(出典:Wikipedia)
西武池袋線は都内から西に伸びる放射線の一つです。
同様な性格を持つ路線としては、北から東武東上線、西武新宿線、中央線、京王線、小田急線、東急田園都市線、東横線があります。
各路線のターミナルは山手線沿線でも屈指の乗降客数を誇る、池袋・新宿・渋谷になります。
この西側への放射線各路線には、ターミナル駅より15~18㎞付近にその路線の主要駅の一つがあります。当然ながら急行や快速などの速達電車停車駅になります。
ひばりヶ丘駅はまさにそれに該当します。
15~18km.地点に点在する各駅を挙げておきましょう。各駅を線で結ぶと、東京中心部からある一定の地域で北から南にのびる直線ができます。まるでレイラインのようです。
■東武東上線 志木駅
池袋より17.8km 快速急行・急行等停車
■西武池袋線 ひばりヶ丘駅
池袋より16.4km 快速急行・急行等停車
■西武新宿線 田無駅
新宿より17.6km(高田馬場駅より15.6km) 快速急行・急行等停車
■JR中央線 武蔵境駅
新宿より15.4km 快速停車
■京王線 調布駅
新宿より15.5km 特急・準特急・急行等停車
■小田急線 登戸駅
新宿より15.2km 急行・準急等停車
■東急田園都市線 鷺沼駅
渋谷より15.7km 急行・準急等停車
■東急東横線 綱島駅
渋谷より15.8km 急行停車
話題を戻してひばりヶ丘駅ですが、この駅は北口と南口で大きく表情が異なります。
南口には広いロータリーがあり、各方面へのバス路線も充実しています。
また、ロータリーを中心にして、西友、パルコ、高層マンション、都市銀行の支店、商店街が形成されています。駅から田無駅方面に延びる道路は谷戸新道とよばれ、武蔵境通りの延長になります。この道路に沿って各施設が綺麗に並んでいます。東京郊外の街並みとしてはかなり整備された印象を持ちます。
これが北口になると一転します。
典型的な東京の私鉄駅前になり、隘路が入り組んでいます。北口階段を下りると、そこはもう商店街の一角で、駅の表示さえ気づきにくい有様です。
バスターミナルに至っては、商店街を抜け、5分程度は歩かなければたどり着けません。しかも商店が乱立する道路は、ひばりヶ丘駅と新座市の主要道路・保谷志木線を結んでいるため、狭い道路に通過車両が頻繁に行き来します。
新座市側では車道と歩道が整備されているものの、西東京市のエリアではすれ違いにすら気を配るほどの道路で、歩行者、自転車、自動車の入り乱れ状態になっています。まさに危険な道路です。
こんな道路ですから、建物も密集しています。防災面にも不安がある地域です。
ではなぜ北口は南口のように整備されていないのかというと、東京都と埼玉県、西東京市と新座市という異なる自治体間の調整がなされなかった為だといわれています。Wikipediaでは下記のような記述もありました。
「~お互いが相手自治体に問題解決を押し付けようとしてきた経緯が、大きな原因である」(出典:Wikipedia)
なるほど、と納得してしまいます。
東京西部の15~18km.地点の駅でも、このひばりヶ丘駅だけは特殊な位置づけになりそうです。
さて、この駅を骨で聴きます。
骨伝導は強い見方です。耳では聞こえない街の声が聞こえてきそうです。
骨で聴く世界へ行きましょう。 》》 骨伝導専門サイト