さいたま市の社は与野本町通りは元鎌倉街道でした。
この街道の北端に位置した場所に、樹齢500年余のけやきの大木に囲まれて鎮座している神社があります。上町氷川神社です。
近くには巨大なイオン与野ショッピングセンターがあり、大宮バイパスからもほど近い場所で、完全な市街地の中に位置することになります。
しかし、鳥居から本殿を望むと、その荘厳さに圧倒され、ここがさいたま市の市街地とは思えない感覚になります。社地は鳥居から拝殿、本殿へと北に向かって扇子を開いた形をしています。このような末広がりの形から、古来より「扇の宮」と呼ばれてきたそうです。
創建は不詳ですが、現在の本殿は宝永5年再建されています。宝永7年作造の神輿(みこし)が保存されています。
明治時代の一村一社運動の影響でしょうか、この氷川神社も他の多数の神社と同じく、近郊の複数の神社が統合されているようです。
また、 四・九の六斎市の繁昌を願って建立された「市神の石祠」は、元は上町の商家「種久」の前に祀られていたもので、他には伊勢参宮記念の石造物である手水鉢・灯篭などもあります。
与野七福神の福禄寿にあたり、市民にとって気軽な七福神巡りができると同時に、健康的なウォーキングができます。
祭神は健速須佐之男尊(たけはやすさのおのみこと)です。
江戸期に編纂された「新編武蔵風土記稿」の与野町の項に、
「小村田村と当所の接地にて、則両所の鎮守なり、社地扇子の形に以たるをもて、土人扇の宮と唱へり」
と記されています。“扇の宮”については先に説明した通りですが、注目すべきは与野町と小村田村の鎮守だったということです。
またこの神社は与野新八景に選ばれています。
こんな神社の境内に立ち、耳では聞こえない音を聴きます。
骨伝導です。
気軽な散策の中で、荘厳な境内に佇み、そっと骨で聴く。
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氷川神社と骨伝導の組み合わせは脳波との関係からも意味がありそうです。
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春が待ち遠しい今の季節ですが、こんな神社をたずね、骨で聴く旅はいかかでしょうか?