いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

核分離家族。(東京1.99人) core fission family

2012-03-16 19:37:48 | 日記
 (1)東京都の1世帯当たりの平均人数が「1.99」人と初めて全国都市唯一「2人」を下回った。大家族から核家族に移行して久しく、「核分離家族(core fission family)」時代の到来だ。東京都は半世紀で1世帯当たり「4人→2人」の大幅な減少となった。

 ①産業の都市一極集中化、②若者社会現象、③独身志向、④少子高年令化が複合相乗となっての核分離家族時代だ。労働形態、生活様式の多様性に加え、インターネット社会の進化にともなって、社会、世界との「かかわり」、「つながり」方にも地域共存共有、利益相関の従来型とは違った、「ひとり」でもインターネット・タブレット(tablet)を媒体として社会、世界と誰とでも「つながり」あえる社会現象の証明でもある。

 (2)そういうタブレット社会が到来したにもかかわらずに、社会資本、社会網がそれに適切に対応できていないことが社会問題だ。ここに来てより顕著になってきた孤独、孤立社会の問題だ。タブレット社会の外に位置するひとり暮らし高年令者、東京都1世帯「1.99」人に代表される少子高年令化社会の雇用、社会保障不安の影響を受けた貧困層への届かない行政、社会支援策の貧困だ。

 (3)人的対応でも行政が認識、意義、意識、工夫、努力すれば、重点的な対応はできる余地はありながらの行政の怠慢が問題だ。人的対応のシステム精度を高めるとともに、インターネット・タブレット社会の整備、資本参加を積極的に進めるべきだ。

 新しい時代に適合した地域網の整備、地域社会とのつながり方の創造(力)が必要だ。隣り近所のあいさつ・つきあいがインターネット・タブレットを媒体とした「つきあい」への変化、変革社会への価値観の移行だ。

 インターネット社会、労働環境の進化、変化の中で、インターネット・タブレットの操作にも慣れた高年令者も増えてきて、社会とのつながり、あたらしい社会形態が確立される基盤はある。

 (4)東京都「1.99」人の人口データは狭い国土、都市部の生活空間にさらに集中過密化(massed area)を深めると言うことだ。四国自治体では周波数デジタル化にともなって全域にネットを整備してつながりをよくして、それに目を付けた都市部の産業、企業が過疎山村部(空家利用)に転出して、インターネットを活用した都市部、世界との同時進行の時間共有の経済、企業活動を展開している事例もある。

 インターネット・タブレット社会は国土を有効に活用して、広く地域を利用、活性化させる先端的時代の社会現象でもある。

 (5)高年令者にも簡単操作のインターネット・タブレットの開発と合わせて、全国インターネットの地域網整備によるひとり、ひとりのつながり、かかわりによる生命、安全、生活保障の時代、進化の必要性を意味する東京都「1.99」人とも言える。悲観ばかりもしていられない。

 100年、200年先の人類社会、世界の有り様に思いをはせることもあるが、「原始」に揺り戻るのか、現在価値観ではまったく想像もつかない「超越未来(starting over the transcendental future)」化として存在するのか、東京都「1.99」人がスタート地点だ。

 

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