(1)ウクライナのクリミア半島を「力」でロシアに編入させたプーチン大統領が北方4島を簡単には手放すはずもないだろう。本日もプーチン大統領は北方4島は重要なロシアの軍事拠点(趣旨報道)だと述べている。
仮にプーチン大統領が56年の日ソ共同宣言に書かれている2島引き渡しにもとづく、かねて主張した「引き分け」論で2島返還が可能になったとしたら、それで幕引きの可能性もまた極めて大きい。
(2)日本固有の領土、北方4島の一括返還は主権国家日本としては当然の主張である。しかし、今回のロシア・プーチン大統領の来日に合わせた元島民への調査では、4島一括返還にこだわらずに政府方針を見直して、まず2島返還を優先して残り2島返還を継続話し合う意見が優勢を占める結果も伝えられている。
ロシア側の北方4島は法律上のロシア領土でロシアには領土問題は存在しないという主張のままでは、北方4島はいつまでたっても日本に帰ってこない危惧感の中で元島民のせめてもの可能性に期待しての現実的選択だったのだろう。
(3)そのプーチン大統領は、安倍首相との長門市で行われる首脳会談のために昨日特別機で宇部空港に到着した。ロシア出発前から日本到着が3時間近く遅れることが発表となり、その結果首脳会談も予定より2時間以上遅れて(報道)開始された。
報道によるとプーチン大統領は遅刻常習(a habitual late comer)で、世界各国、地域の首脳、女王、法王との会談でも最大4時間遅刻など数々の遅刻例が紹介されていた。
(4)韓国朴大統領はセウォル号沈没事故では一時7時間ほど消息がわからずに事故対応が遅れたことで非難が集中して、今だに同大統領弾劾裁判でも問題にされるなどしこりを残している。
ロシアのプーチン大統領となると、今や米国オバマ大統領をしのぐ世界政治、軍事的影響力の高さ、根回しのよさが注目を集めて、「遅刻」が非難されることもなくまたかの印象が強い。
(5)旧ソ連、ロシアはたとえば鉄道運行でも1時間位の遅れは普通で利用者(国民)には織り込みずみという話も聞くことがあり、「遅れ」が常習化している社会、慣れた国民性という印象もある。
まさか多様な国際社会を相手にしているプーチン大統領が、ロシア体内時計、時間をそのまま悠然と実行しているとは考えられずに、しかし報道のようにそうも事例があるとなると考えさせられる。
(6)今回は出発前のシリア大統領との電話会談(報道)の影響と伝えられている。前出のようにプーチン大統領の国際的政治、軍事影響力が増している中での超多忙性が「遅刻」に関係しているのかわからないが、今回の来日2時間40分遅刻でも非難が聞かれない実力者を印象付けるプーチン流儀(putin fashion)に自己満足しているのではないのかの思惑もかい間見えるほどだ。
(7)ソ連時代、ロシアになってからのこれまでの歴代大統領の「強面」(こわもて)と違って小柄で見た目は融和な印象が警戒感を緩めているのかもしれない。
実際はEU、米国とのクリミア編入対立では核兵器配備の準備をしたと自ら認め、国内的には反体制派を国外追放など抑圧して圧倒的な支持を誇るなど強圧的な政治統治手法が信条で、日ロ首脳会談でも容易には日本側の主張を受け入れることなど考えられない環境だ。
仮にプーチン大統領が56年の日ソ共同宣言に書かれている2島引き渡しにもとづく、かねて主張した「引き分け」論で2島返還が可能になったとしたら、それで幕引きの可能性もまた極めて大きい。
(2)日本固有の領土、北方4島の一括返還は主権国家日本としては当然の主張である。しかし、今回のロシア・プーチン大統領の来日に合わせた元島民への調査では、4島一括返還にこだわらずに政府方針を見直して、まず2島返還を優先して残り2島返還を継続話し合う意見が優勢を占める結果も伝えられている。
ロシア側の北方4島は法律上のロシア領土でロシアには領土問題は存在しないという主張のままでは、北方4島はいつまでたっても日本に帰ってこない危惧感の中で元島民のせめてもの可能性に期待しての現実的選択だったのだろう。
(3)そのプーチン大統領は、安倍首相との長門市で行われる首脳会談のために昨日特別機で宇部空港に到着した。ロシア出発前から日本到着が3時間近く遅れることが発表となり、その結果首脳会談も予定より2時間以上遅れて(報道)開始された。
報道によるとプーチン大統領は遅刻常習(a habitual late comer)で、世界各国、地域の首脳、女王、法王との会談でも最大4時間遅刻など数々の遅刻例が紹介されていた。
(4)韓国朴大統領はセウォル号沈没事故では一時7時間ほど消息がわからずに事故対応が遅れたことで非難が集中して、今だに同大統領弾劾裁判でも問題にされるなどしこりを残している。
ロシアのプーチン大統領となると、今や米国オバマ大統領をしのぐ世界政治、軍事的影響力の高さ、根回しのよさが注目を集めて、「遅刻」が非難されることもなくまたかの印象が強い。
(5)旧ソ連、ロシアはたとえば鉄道運行でも1時間位の遅れは普通で利用者(国民)には織り込みずみという話も聞くことがあり、「遅れ」が常習化している社会、慣れた国民性という印象もある。
まさか多様な国際社会を相手にしているプーチン大統領が、ロシア体内時計、時間をそのまま悠然と実行しているとは考えられずに、しかし報道のようにそうも事例があるとなると考えさせられる。
(6)今回は出発前のシリア大統領との電話会談(報道)の影響と伝えられている。前出のようにプーチン大統領の国際的政治、軍事影響力が増している中での超多忙性が「遅刻」に関係しているのかわからないが、今回の来日2時間40分遅刻でも非難が聞かれない実力者を印象付けるプーチン流儀(putin fashion)に自己満足しているのではないのかの思惑もかい間見えるほどだ。
(7)ソ連時代、ロシアになってからのこれまでの歴代大統領の「強面」(こわもて)と違って小柄で見た目は融和な印象が警戒感を緩めているのかもしれない。
実際はEU、米国とのクリミア編入対立では核兵器配備の準備をしたと自ら認め、国内的には反体制派を国外追放など抑圧して圧倒的な支持を誇るなど強圧的な政治統治手法が信条で、日ロ首脳会談でも容易には日本側の主張を受け入れることなど考えられない環境だ。