こういうイベントがあれば間違いなく楽しいだろうなと、100%思う。アミューズメント
パークを一日借り切って、一日ピクニックを楽しんで、夜はお目当てのミュージシャン(バ
ンド)のコンサートを聞く。
82年8月14日。東京多摩のよみうりランドで企画開催されたチューリップのコンサート
1000回記念の「live act tulip 1000 th」のイベントコンサートが、それだ。
よみうりランド入口には、この日のために作製された「tulip land」のロゴマークがゲート
に飾られて、よみうりランド全体案内図が丁度シューズスタイルで描かれてtulip land map
として掲げられ、右上隅のシューズの履き口にあたるサッカーグラウンドがこの夜の野外
コンサート会場だ。
tulip landでは一日中チューリップの楽曲が流されて、快晴の空にはロゴマークの入った
飛行船が悠然と天空を飛ぶ。
このイベントに全国から参加した21000人(主催者データ)がどこもかしこもチューリップ
三昧(ざんまい)の一日ピクニックを楽しめる、時代に先駆けた音楽テーマパークがあった。
いつの時代を通しても、いつの時代であっても、テーマと音楽とステージの空間を共有で
きる特別の感性には、変えがたい共感がある。
チューリップは、72年に「魔法の黄色い靴」でデビューして10年で1000回のライブとい
う破格のライブバンドだ。メンバーも30代前半から20代後半の血気盛んな年頃の、ミュー
ジシャンとしても自信にあふれた頃で、78年、80年(鈴蘭高原)、81年(名古屋城)とたて
続けに時代に先駆けた規模の野外コンサートを開催した後の82年の多分これも時代に先
駆けた一日ピクニックを楽しんでの後の夜の野外記念コンサートだ。
写真集「the tulip 2222 the 1000 th」(82年11月発売)に映るチューリップ5人の自信
に満ちた「目」に宿るものには、圧倒される強い意志を語るものがある。
夕方になって快晴の空は雲におおわれてきて、午後6時20分すぎに野外コンサートは、
まず短いプロローグ(prologue)のあと1000回のライブの軌跡をたどるかのような「the
love map shop」でオープニング。会場のサッカーグラウンドを埋め尽くした21000人の
歓声と手拍子の迫力が心地いい。
この日のコンサートは、一時期のアイドルシーンとしてのチューリップではなくて、財津
和夫さんが目指してきた声、メロディ、ハーモニー、リズム、バンドサウンド一体となった
総合芸術としての楽曲の質、スキル、アンサンブルの高さを表現するコンサートとなった。
「silent love」、「I am the editor」、「生まれる星」、「we can fly」、「shooting star」、「光
の輪~アルバトロス」、「2222年ピクニック」と宇宙空間のひろがりを意識したテーマに流
れるように揺れてスピード感のある財津サウンドの質の高さを示すセットリストを提供した。
82年7月に発売した「2222年ピクニック」からの秀曲を、もはや多く取り入れてライヴバ
ンドの実力を示したコンサートとしてもサウンドとしても聞きごたえのあるステージだ。
財津さんはリッケンバッカーの電飾ギターを使用し、宮城さんは6弦ギターと4弦ベースギ
ター一体のコンポジットを使用。
この日のチューリップは、トリプルアンコールに「青春の影」と「2222年ピクニック」で応え
て、長いピクニック・コンサートの一日を終えた。
財津和夫(G V Pf)「子どもの頃とてもゆきたかった、でもゆけなかった遊園地でやることが
夢だった。今考えられることは、深く考えないでただコンサートを出来るだけ長くやりたい、と
いうこと。」
安部俊幸(G)「なんというか自分でもよくやってきたなぁというのと支持してくれたみなさん
にありがとうと言いたい気持ちでいっぱいなのです。」
姫野達也(G V Pf)「特急列車に乗れないけれど、鈍行列車に乗って各駅に停車しながら
がんばっていきたいと思います。」
宮城伸一郎(B G V)「僕はかかえきれないほどのおもいでを得た満足感とライヴに集まっ
てくれた人たちへ心から感激の気持ちでいっぱいだった。」
伊藤薫(Dr)「ステージへ上がって見回すと気持ちがなんとなく落ち着くのを感じました。
そこには一人じゃない大きなグループがあったのです。」
28年前の8月14日のことでした。
資料参考:「tulip live 2222 the 1000 th」ライブ・アルバム
「the tulip 2222 the 1000 th」記念写真集
そして、by courtesy of TULIP and K.Z.
パークを一日借り切って、一日ピクニックを楽しんで、夜はお目当てのミュージシャン(バ
ンド)のコンサートを聞く。
82年8月14日。東京多摩のよみうりランドで企画開催されたチューリップのコンサート
1000回記念の「live act tulip 1000 th」のイベントコンサートが、それだ。
よみうりランド入口には、この日のために作製された「tulip land」のロゴマークがゲート
に飾られて、よみうりランド全体案内図が丁度シューズスタイルで描かれてtulip land map
として掲げられ、右上隅のシューズの履き口にあたるサッカーグラウンドがこの夜の野外
コンサート会場だ。
tulip landでは一日中チューリップの楽曲が流されて、快晴の空にはロゴマークの入った
飛行船が悠然と天空を飛ぶ。
このイベントに全国から参加した21000人(主催者データ)がどこもかしこもチューリップ
三昧(ざんまい)の一日ピクニックを楽しめる、時代に先駆けた音楽テーマパークがあった。
いつの時代を通しても、いつの時代であっても、テーマと音楽とステージの空間を共有で
きる特別の感性には、変えがたい共感がある。
チューリップは、72年に「魔法の黄色い靴」でデビューして10年で1000回のライブとい
う破格のライブバンドだ。メンバーも30代前半から20代後半の血気盛んな年頃の、ミュー
ジシャンとしても自信にあふれた頃で、78年、80年(鈴蘭高原)、81年(名古屋城)とたて
続けに時代に先駆けた規模の野外コンサートを開催した後の82年の多分これも時代に先
駆けた一日ピクニックを楽しんでの後の夜の野外記念コンサートだ。
写真集「the tulip 2222 the 1000 th」(82年11月発売)に映るチューリップ5人の自信
に満ちた「目」に宿るものには、圧倒される強い意志を語るものがある。
夕方になって快晴の空は雲におおわれてきて、午後6時20分すぎに野外コンサートは、
まず短いプロローグ(prologue)のあと1000回のライブの軌跡をたどるかのような「the
love map shop」でオープニング。会場のサッカーグラウンドを埋め尽くした21000人の
歓声と手拍子の迫力が心地いい。
この日のコンサートは、一時期のアイドルシーンとしてのチューリップではなくて、財津
和夫さんが目指してきた声、メロディ、ハーモニー、リズム、バンドサウンド一体となった
総合芸術としての楽曲の質、スキル、アンサンブルの高さを表現するコンサートとなった。
「silent love」、「I am the editor」、「生まれる星」、「we can fly」、「shooting star」、「光
の輪~アルバトロス」、「2222年ピクニック」と宇宙空間のひろがりを意識したテーマに流
れるように揺れてスピード感のある財津サウンドの質の高さを示すセットリストを提供した。
82年7月に発売した「2222年ピクニック」からの秀曲を、もはや多く取り入れてライヴバ
ンドの実力を示したコンサートとしてもサウンドとしても聞きごたえのあるステージだ。
財津さんはリッケンバッカーの電飾ギターを使用し、宮城さんは6弦ギターと4弦ベースギ
ター一体のコンポジットを使用。
この日のチューリップは、トリプルアンコールに「青春の影」と「2222年ピクニック」で応え
て、長いピクニック・コンサートの一日を終えた。
財津和夫(G V Pf)「子どもの頃とてもゆきたかった、でもゆけなかった遊園地でやることが
夢だった。今考えられることは、深く考えないでただコンサートを出来るだけ長くやりたい、と
いうこと。」
安部俊幸(G)「なんというか自分でもよくやってきたなぁというのと支持してくれたみなさん
にありがとうと言いたい気持ちでいっぱいなのです。」
姫野達也(G V Pf)「特急列車に乗れないけれど、鈍行列車に乗って各駅に停車しながら
がんばっていきたいと思います。」
宮城伸一郎(B G V)「僕はかかえきれないほどのおもいでを得た満足感とライヴに集まっ
てくれた人たちへ心から感激の気持ちでいっぱいだった。」
伊藤薫(Dr)「ステージへ上がって見回すと気持ちがなんとなく落ち着くのを感じました。
そこには一人じゃない大きなグループがあったのです。」
28年前の8月14日のことでした。
資料参考:「tulip live 2222 the 1000 th」ライブ・アルバム
「the tulip 2222 the 1000 th」記念写真集
そして、by courtesy of TULIP and K.Z.