いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

本を読まない人。 peoples doesn't read books

2024-05-20 20:27:28 | 日記
 (1)近年、書店がどんどん減ってきている。売り場のある書店で2013年12000店舗あったものが、23年に8000店舗(報道)と10年で半減近くになっているというデータだ。かっては何もすることがなければ、あるいは時間があればフラリと街の本屋さんに入って立ち読みで時間を潰すということがあった。

 (2)喫茶店に入ればコーヒーを注文すれば余分なお金がかかり、本屋さんがあれば助かったものだ。その本屋さん、書店が街からどんどん姿を消している。情報化時代で文字、文章がデジタル化してスマホでどこででも見る、読む、調べることができる時代になったことがあげられ、新聞も世界的な購買量減少を迎えて経営が苦しくなっているといわれる。

 (3)しかし、根本原因をみつめるならば、人は「本を読まなくなった」ことが大きいと考えられる。小中高校のデータをみれば、高学年になるほど本を読まない生徒は多くなり、年間を通してほとんど本を読まない子どもたちは多い。
 最近は初等教育では若干、本を読む子どもも多くなっているデータ傾向もみられて、教育の成果が出始めている。しかし、教育の成果では「自主性」といえるのか、読まされているのでは本を読む層は多くは続かない。

 (4)特に最近の若年層、子どもたちはスマホ時代で教科書も紙ベースからデジタル、コンピューター、ITに変わってきているので、教育も情報化時代で多機能性、共有性追求の必要性から「本」離れを加速させるというパラドックス(paradox)性もある。
 人が「本を読まなくなった」原因には魅力的、インパクト、興味、関心の高い作品を書く「書き手」、作家がそうは出てこない事情もある。

 (5)社会が思想、哲学、主義、理論時代から経済、利益、情報、映像、個人主義に移ってグローバル化して、目の前の現象より世界共通、共有、情報、データへの高い関心、興味があり、魅力的、インパクトのある書き手、作家、作品があまり登場しなくなったことがある。
 戦後のかってのようなキラ星がごとき文豪、有名、著名作家群は今ではみられずに、本離れは加速する。

 (6)文壇では読者層の関心を高める対策として芥川賞、直木賞を年2回選考に増やしているが、すぐ同賞選考がやってきて年がら年中という印象はあり、同賞作家があちこちにみられて価値観を安易にしているのは逆効果といえる。
 作家というのは、少々神秘性、個性、孤独性、真髄性が深くあっていいもので、情報化の開示性時代では魅力的、インパクトのある作家の登場はむずかしい時代でもある。
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