いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

国の成り立ちと領土問題。 genesis of nation & territorial affairs

2012-09-21 19:45:31 | 日記
 (1)日本の歴史をものすごく大ざっぱに見れば、中国は三大文明(黄河文明)の発祥の先達の祖として文明、文化、政治、教育などを吸収、勉学するために奈良、平安時代にかけての日本の先人たちは中国に向けて遣唐使、遣隋使を派遣して、旺盛に文化交流、外交につとめた。
 今でも漢字文化、儒教思想、道徳など日本人の精神性、社会の基盤の土台となっているものは多い。

 その後江戸時代には一転して鎖国政策を取って世界との門戸を閉ざして、島国独自の武家制度、町民文化で300年の栄華を通す。文明開化の明治、大正になってようやく西欧文明が大量に入ってきて視線は世界に向けられて日清、日露戦争での極東、アジア侵攻路線で覇権争いに突き進んでいく。
 昭和時代に入って軍事政権は現在の中国、韓国などアジア侵略戦争を拡大して、あげくの果てに米国ほかを敵に回して膨大な戦争被害、打撃のもとに敗戦による米国押し付けの平和憲法のもとで戦後復興は始まる。

 (2)この間に中国は共産主義革命が起きて政権を奪取し、共産主義全体思想国家として今や世界第2の経済力国家として新興国の経済発展をリードしている。

 かっては師弟の関係の日中が、①覇権主義思想の結果の果てに米国にねじ伏せられて、日米軍事同盟という庇護(一部実質占領政策)のもとで戦後経済復興をとげた日本と、②共産主義革命によって自らの思想、手によって政権を勝ち取った中国が、今や尖閣諸島を巡る領土、領有権問題で二国間緊張が高まっている。

 (3)中国にとっては理不尽な主張であっても、革命で勝ち取った政権、主権の国の成り立ち(genesis of nation)から、おいそれとは譲ることなど出来ないありえない領土、領有権問題だ。
 一方の日本は鎖国政策の末に一転して欧米追随の上、米国から保障された、与えられた政権、主権の民主国家だ。領土、領有権問題への対処、処理、解決に不慣れで(理由いかんにかかわらず外交上そうあってはならないが)、一貫性、主張性を欠く。
 海保巡視船レベルで実効支配している現状を、わざわざ国有化などで相手(中国)に動機づけ、つけ入る「スキ、スキ間」を見せている。

 それでも平和憲法、日米軍事同盟(安保)に一見守られた主権国家日本の国民は、平和慣れはしてこの二国間緊張をまるで中国国内問題かのように、やや傍観者的に感じている。

 (4)日本の政治、外交は「スキ」、「スキ間」だらけだ。この実体を直視しないで一見都合よく平和社会で個人主義ばかりが幅を利かせている。
 この問題の中国政府の主導によると思われる中国国内状況操作を見て、現実を知るばかりの個人主義だ。本当の日本を取り巻く現状、関係、現実、推移はどうなっているのか、今の政治からは伝わってこない。

 中国では最高指導部9人中8人が領土にとどまらずに歴史問題として、日本への強い不満を発言して(報道)、中国では日中国交正常化以来、最も激しい批判(報道)と言われている。

 ねじ伏せられ、守られるだけの歴史の日本の政治、外交は大丈夫なのか。

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