いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

ヒューマン・ギャップ。 human gap

2021-04-01 20:07:31 | 日記
 (1)これまでもジェンダーギャップは問題になって米国などからは「#Me Too」運動も伝えられていたが、日本では当時五輪組織委森会長の女性理事が多い会議は長くなる発言で世界を巻き込み社会問題となり辞任に追い込まれた。

 男女同権、平等は人類の共通する課題認識であり、少子化が課題の日本では女性の存在、参画が必要不可欠な社会だ。

 (2)しかし、今起きているミャンマー、中国をみているととても同じ人間のやっていることとは思えない理不尽、不条理(unreasonableness)で、ヒューマン・ギャップ(human gap)がある。ミャンマーでは反クーデター軍事政権に対する市民デモに対して、軍、治安部隊が無差別銃撃弾圧で犠牲者が500人を超えて子どもの犠牲者も増えていると伝えている。

 武装もしない市民デモに対して軍、治安部隊は銃で攻撃して、集団で殴るけるの暴力を振る様が映像で報道されている。

 (3)もはや市民と軍、治安部隊の「憎悪」感情のはけ口としての対立で、同じ人間のやることとは思えない非道ぶりだ。勤勉で教育水準も高い国民性社会では、ひとたび市民と軍、治安部隊が衝突、対立すれば反感情、憎悪が前面に出て極限を超えた抑制のきかない行動が支配するのはよく見かけられることだ。

 米国での白人警官による黒人迫害も度を越しており、自制が効かずにエスカレートするばかりでヒューマン・ギャップは存在する。

 (4)中国では全人代で香港の選挙制度見直しが議論されて、愛国主義(patriotism)のもとに反体制派民主勢力を一掃して「当局が(共産党や政府の方針に従う)愛国者と認めた人物しか選挙に出馬できなくする」ことを決めた。

 大政翼賛といわれて戦前の日本政治、社会にもあった愛国精神であり、人間性が否定されて旧日本軍によるアジア侵略植民地支配につながり第2次世界大戦に突き進んであまりにもの国民に多大な犠牲をもたらした。

 (5)中国の情報、思想、人権統制は、膨大な国土、人口を抱える統治には考えられる政治手法ではあるのかもしれないが度を越しており、中国指導部が言っている革命思想排他主義、主張は同じ人間が言っているものとは思えない、理解できないものであり、ヒューマン・ギャップはある。

 ジェンダー・ギャップは今日的社会では袋叩きに合うが、ヒューマン・ギャップは批判はされてもこれに正当性を主張してなかなか解消には向かわない。

 (6)ジェンダー・ギャップもヒューマン・ギャップもひとつひとつ問題解決、解消、乗り越えていく作業が続くが、ヒューマン・ギャップは思想、信条、理論、主義、主張であり、あるいは内政問題として介入を排して人間性否定の不条理、悲劇がくり返されている。

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