いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
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コロナ世界の中国の印象度。 china impressionability in corona virus world

2020-06-22 20:26:25 | 日記
 (1)コロナ感染世界で中国経済が回復すれば、それはいいことだ。中国の銀行首席エコノミストが「中国では新型コロナの感染拡大がほぼ収束し、他国に先駆け経済は正常化に向かっている」(報道)として「年末にかけて回復基調が加速すれば、通年で3~4%の成長を実現する」(同)と分析している。

 (2)今回の新型コロナ感染拡大は中国武漢が発生源とみられて、コロナ感染拡大がパンデミックとなったのは中国政府の情報統制、管理による対策、対応の遅れが要因ともいわれて、武漢担当者の中央政府の指示がなければ何もできない発言も報道されている。

 そういう事情背景の中で中国ではコロナ感染拡大がほぼ収束し、他国に先駆けて経済は正常化に向かっている(分析)では、中国が他国に先駆けて感染拡大が早かったという「時系列的な問題」であり中国の対策、対応が功を奏したかのような分析には違和感は強い。

 (3)分析は続いて、(中国経済成長の)リスクは海外要因だとして海外では感染拡大がまだ収まらず、供給網などの混乱が続いているとして中国経済の下押し要因としている。「主観的」に分析すれば現状はそういうことかもしれないが、中国武漢から発生したとされるコロナ感染拡大パンデミックは日本ではようやく落ち着きをみせはじめて県境を越えての移動自粛解除や社会経済活動が再開され始めた段階であり、「客観的」にみれば影響は各国に時系列的に押し寄せているもので発端となった中国の経済成長3~4%成長率のリスク要因と語られても、それでは順番が違うのではないのかと反論したくもなる。

 (4)日本でも中国に対する印象好感度が極めて低いのは、もちろん中国人に対してではなく何でもかんでも自国が正しく、責任は他国にあるとする中国政府の排他的、排除主義であり、人権、表現問題など海外からの指摘については内政問題だとして一切受け入れない情報統制、管理の中央集権一党独裁主義、体制への強い違和感だ。

 その基準はパラドックス(paradox)として他国が中国の受け入れを制限、拒否すればそれは排他的行動として中国が非難するものであり、ともに協調主義が世界基準として必要であるのは当然だが、仮に中国の受け入れを制限、拒否するとしてもその国にとっては内政問題でありいつも中国の指摘は自国に跳ね返ってくる問題でもある。

 (5)GDP2位の大国でありながらそうした都合主義を押し付けてくる思想、主義、体制が海外の印象好感度を低くしている要因だ。冒頭中国の経済成長のリスク要因をコロナ感染の時系列的に対応が遅れる海外に求めるのではなく、中国として世界経済の回復の解決に乗り出す決意に求めるべきことだ。

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