いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

中国の自信の裏側。 the inside of confidence of china

2022-05-27 20:28:31 | 日記
 (1)中国新疆ウイグル自治区での人権迫害問題が米国などから非難を受けていることに、中国政府は内政干渉だとして抗議している。荒唐無稽、ねつ造だと反論している。今回「少数民族のウイグル族らが再教育施設に多数収容されて」(報道)虐待を受けているとすることを裏付ける共産党幹部の発言記録、収容施設の内部写真、2万人分以上の収容者リストなど数万件の内部資料が流出して世界14のメディアが取材、確認、検証(同)を進めた。

 (2)警察のコンピューターから流出(報道)したとされて、海外からの帰国者は片っ端から拘束しろと指示し、数歩でも逃げれば射殺せよ(同)との同自治区トップの演説もある。欧米からの「ジェノサイド」との指摘には「荒唐無稽」と反論している。

 中国が内政問題だとして欧米からの批判を受けつけずに「反中勢力が新疆をおとしめようとする最新の事例」(中国外務省定例記者会見)として反論した。

 (3)中国では反体制派のノーベル賞授賞者、政府幹部との交際が問題の女性プロテニスプレイヤーが拘束されたり接触不可能となって姿を消したりして自由、人権、言論が保障されていない事例は多く、これらを荒唐無稽、ねつ造と批判している中国政府もどれだけ「自信」を持って欧米などの批判をそうでないと言い切っているのかはわからない、むずかしいところだ。

 (4)中国は14億人の人口に広大な国土を有して一国として統治、管理能力を超えた国情にあり、自由、人権、言論を規制、制約して一党独裁国家体制でもなければ安定した国家統治、管理は困難な体制にあり、とても民主主義、自由主義国家であればこの国家規模では収拾がつかない、まとまりもむずかしい国家統治、管理の限界を超えるものだ。

 (5)中国政府は海外からの自由、人権、言論抑圧批判を内政干渉として受けつけずに、巨大市場、消費を背景とした経済成長、発展で国民の関心をそらしているが、中国政府もどこまで自信をもってこの路線を進めようとしているのかはわからない。

 今回の新彊ウイグル自治区での少数派民族収容、人権抑圧、迫害の内部資料流出問題を報じたNHK海外放送のニュース番組が数分間「電波異常」と表示されて中断(報道)された。中国ではこれまで都合の悪い海外放送ニュースが突然中断されて黒画面に切り替わることが伝えられて、メディア統制が強化されて国民に伝えられないことがしばしばある。

 (6)これはあきらかに中国政府の進めている政策、方針の中に国民に知られてはまずいものがある証拠(evidence)であり、14億人の人口、広大な国土統治の限界を示すとともに中国政府の自由、人権、言論対応に「自信」を持ってはいないことを示すものだ。

 

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