いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

開き直りの連合。JTUC assumed a defiant attitude

2022-05-02 20:33:03 | 日記
 (1)5月1日はかってはメーデーとして労働者の生活と権利を守るための団結の大規模集会日であったが、労働組合も減り、労働者の組合加入率も減りさらにGW中ということもあり労働者のメーデー参加も減ってイデオロギーから生活主義に移行した時代、社会を反映して全国メーデーは行われなくなり、労働組合をたばねる「連合」(JTUC)の東京中央大会に姿を変えた。

 (2)ひとつの時代が終わった印象だった。今はイデオロギー時代ではなく、労働者も国民投資(税負担)のひとりとして考えれば連合も政府、自民党と連携、協力して労働者の賃金、生活、権利を高めるのはおかしな話ではない。

 今年は夏の参院選を控えて自民党幹部と芳野連合会長が会談、会食をして、芳野連合会長が自民党会合にまで出席するという異例の急接近ぶりが話題になっている中で、松野官房長官が12年振りに連合のメーデー中央大会に出席することになった。

 (3)12年前には自民党長期政権に代わって革新政党として民主党による本格的政権交代を果した時だから、保守政権の官房長官が連合のメーデー大会に出席するのも異例といえる。連合は前回衆院選でこれまで支持してきた立憲民主党が連合と対立する共産党と政権構想での選挙協力をして敗北したのを受けて立憲から距離を置いていたのはいいが、これが保守政治の与党自民党に接近し出したのはどういう意図があるのか、自民党は自民党で労働者の賃上げを企業に働きかけているのは自民党だとして夏の参院選をにらんで連合を取り込んで野党統一候補、共闘崩しに出ている選挙対策構図だ。

 (4)芳野連合会長は自民党会合にまで参加して連合の理念、方針を説明したとされるが、一向に国民的支持が上向かない弱小野党に見切りをつけて成長と分配の好循環を目指す岸田首相、政権の理念、政策が連合に近いこともあって、前述のようにあたらしい資本主義実現のために経団連、企業に賃上げを要請している岸田政権、与党自民党と協力した方が労働者の賃金、生活、雇用、権利の向上につながって成果が見込めるとでも判断したのか、現実主義がみえる。

 (5)そもそも連合会長は改選にあたりなり手がなくて当時連合副会長の芳野友子さんに白羽の矢が立ってやむを得ず芳野さんが引き受けた経緯があり、芳野友子さんはこれまでも女性にはできないという声には反発して重責を担ってきた開き直り(assume a defiant attitude)の現実主義の性格(報道)があったといわれている。

 一番は連合が対立する共産党と立憲が政権協議による参院選候補者一本化に向かったことで、仮に選挙成果が出た場合に共産党を含めた野党連携による政権構想が現実のものとなって連合がはじき出される(影響力減少)事態を考えたのか、結局は国民審判も憲法、自衛隊で国民の意思とは相容れないアレルギー判断で立憲と共産党との政権構想が否定されたのと同じ危惧を持つ結果となった。

 

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