いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

トランプ対バイデン。 TRUMP vs. BIDEN

2020-08-20 20:22:42 | 日記
 (1)米民主党政権はこれまで日本に対して共和党政権より厳しい外交政策要求をとってきた。保守共和党に対してリベラル民主党といわれて、革新的な政策党であり民主党候補だった急進的左派のサンダース議員も支持を集めて学生授業料無償化、国民皆保険、温室効果ガス排出ゼロの米国社会ではこれまで受け入れられない革新的政策を主張して、今回の民主党候補者選びでも最初の頃はトップを走っていた。

 (2)候補者が乱立して急進的左派勢力の女性候補に注目が集まる中で、穏健中道といわれて前オバマ政権の副大統領としての安定政治が見直されたバイデン候補が豊富な選挙資金力を背景に(急進的左派で注目された女性候補は継続選挙資金が続かず撤退が続いた)徐々に本命になり、民主党大統領候補として指名された。

 11月の米大統領選は共和党トランプ大統領(74)対民主党バイデン候補(77)の対決となった。

 (3)民主党バイデン候補は仮に大統領選で勝利すればこれまでの最高年令の米大統領となり、副大統領候補に若いハリス上院議員(55)を指名した際にはバイデン候補は77才の高年令を理由に自らの米大統領就任直後からいつでも大統領をまかせられる政治経験、能力のある副大統領候補を選んだ(趣旨発言)と説明したが、大統領を争っている候補としては控えめな意外な感じがした。

 (4)米国社会、国民は強い米国、大統領を願望する傾向が強くあり、高年令を理由のバイデン候補の前出発言はそれに反するもので大統領選に影響するのか注目だ。世界にとってもちろん日本とって米国大統領が誰になるのかは重要で、特に米国第一、保護主義を掲げて中国、ロシアと対決姿勢を鮮明にして経済、軍事状況に問題があり、気候変動協定、WHOからの脱退を宣言して国際秩序を無視するトランプ大統領がさらに4年間就任するのかは重要だ。

 (5)民主党バイデン候補も大統領として何をするのか、ことごとく反トランプ政策としての「ビルド・バック・ベター」(より良き再建)をキャッチ・フレーズに打ち出しているが、「調整型」といわれて米国社会、国民の強い米国、大統領の願望に合致するのかわからない。

 固い岩盤支持層の経済弱者白人マイノリティに支えられたトランプ大統領の既得権益優先政治は、中国、ロシアとの対決、制裁、制約を鮮明にして米国民の留飲を下げており、バイデン候補の豊富な政治経験によるこれからの「強さ」がどう発揮されるのか、調整型だけではトランプ大統領の「強引さ」が巻き返す余地もある。

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