いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

時空を超えた「猿の惑星」。 a planet of ape

2011-10-17 19:26:45 | 日記
 人間、不思議な現象にめぐり合うことはそうはない。パラドックス(paradox)として言うなら、一度ぐらいはめぐり合いたいものだとは思う。

 10月14日の大田区蒲田での財津和夫さんのlive & talkコンサートで、コンサート終盤での「皆さん、『猿の惑星』見ましたか。」の財津さんの突然の切り出しには、ちょっと私なりの「驚き」と「へぇ、そうか」の妙な納得感を持っての受け取りとなりました。

 本ブログでも書きましたが、同コンサートで財津さんがギターを抱えてステージ前方に出てきてその後センターマイクのところに戻るときにギターコードがマイクスタンドに巻きついて離れなくなり、スタッフが出てきて元に戻した際にスタッフを横にして財津さんが冒頭の言葉を突然切り出して、同映画中の猿のおわびあいさつの仕方を何度もまねて見せたシーンです。

 実は、その数日前に我が家ではテレビの気象情報の際のもうすぐ満月の秋の夜のきれいな映像を映して、予報士が十五夜満月の近いことをコメントしていたのを聞いて、やはり「猿の惑星(a planet of ape)」の話題がすでに出ていたのです。

 宇宙に浮かぶもうすぐ満月の映像を見て、なぜか宇宙に長らく漂流していたチャールトン・ヘストン船長の宇宙船がある惑星に軟着陸してからの展開の映画「猿の惑星」のシーンが浮かんできたのです。
 ある惑星とは、進化した類人猿(ape)が支配する「猿の惑星」でした。白衣を着た平和主義者の科学者の猿もいれば、人間に疑わしい態度の猿もいる人間味(?)あふれる多様な類人猿社会の惑星がステージとなっています。

 この惑星(planet)の中で、ヘストン船長と女性もいたと記憶していますが猿に捕らえられたり、逃がしてもらったりの息もつかせぬスペース・サスペンスの超本格ファンタジー(superiority genuine fantasy)展開で当時楽しませてもらった米国映画でした。

 もっとも印象深く、衝撃を持って心に残っているシーンが「ラストシーン」です。ヘストン船長の「驚き」の目、表情のアップから、確か彼の背後からカメラワークで徐々に肩越しにアップしていき、その彼方前方にニューヨークの「自由の女神」が崩れ落ちて傾いて半分以上が砂に埋まったまま、トーチを掲げていた姿がアップされていきます。

 そこには、ヘストン船長が宇宙に飛び立ったあと、全面核戦争が起きて人類が滅亡した地球の成れの果ての姿が映し出されていました。その後類人猿が人間に変わって惑星(地球)を支配していた姿でした。
 どこか宇宙の果て「猿の惑星」に軟着陸したと思っていたヘストン船長は、実は全面核戦争で人類が滅亡した「地球」に舞い戻っていたという、教示に富んだ衝撃のラストシーンでした。

 福島原発事故による放射線量の拡散の現実と映画の全面核戦争の成れの果てと相まって、十五夜満月を前にこの時我が家ではすでにこんな「猿の惑星」の話題が出ていたという訳です。
 
 そして、数日後の「hot spot」の観測もあった大田区蒲田での財津和夫さんのコンサートでの財津さんの突然の「『猿の惑星』見ましたか。」の発言でしたから、自分勝手に財津和夫さんと「意識」の上でも時空を超えてはるか「通じ合う」ものがあるのではないのか、いや間違いなくそれが「真実」であることを、そのコンサートの日に財津さんの突然の発言で事実実感できたという、すごい話です。

 こういう偶然もたまには重なります。それが人生の楽しみです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする