いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

9月入学。 september matriculation

2011-10-11 19:36:10 | 日記
 (1)世界の「大学力」、大学の総合評価ランキング(研究成果・論文引用・経営評価ほか)で、今年日本の大学は東大の30位がトップでそれでもアジアでトップランキングだ。

 日本の大学、社会もここ10年ではノーベル賞授賞研究者も米国に次いで多く輩出して、何でもランキング(同上大学評価は英国のシンクタンク)が好きな欧米寄りの好奇心現象(curious phenomenon)と言ってしまえばそうだが、教育もグローバル化して日本の大学を取り巻く課題も多く見えてきて、世界から取り残されるスケールダウン(scale down)未来予想図だ。

 日本の教育に対する国の投資も先進国の間では最低ラインで、大学研究室では研究環境整備の不足に悩まされてさらに独立法人化で経営の自己負担も増えて、ぜい弱な研究実態もある。
 政府はせいぜい大学の独立法人化、研究助成の集中重点化で研究者の自助努力、競争力、活性化を促進させる政策だ。

 (2)教育のグローバル化に対応し、海外からの学生、研究者の取り込みで活性化をはかるため、東大は9月入学(september matriculation)制度を検討中だ。世界の大学は9月入学が主流で、4月入学で学年期の中間に位置する日本の大学では海外からの留学者にはアクセス不利な現状がある。
 政府は海外留学生10万人計画を掲げているが、現状は4月入学制度がネックとなって十分機能していない厳しい環境だ。

 4月年度開始の社会システムがすべての基準として定着している日本では、いきなり9月入学制度への移行も難しいが、東大では高度な専門教育研究機関の大学院からの9月入学導入を考えているようだ。

 (3)グローバル化した教育分野での主流の9月入学移行は避けられない。入学試験も2,3月の混んだ学年末中の実施よりは余裕のある夏季休業中に実施する方が多様に集中対応できる。

 就職時期も社会制度にあわせて4月にすることも可能だし、9月入学にあわせて社会がそれに即応してもいいだろう。すでに経済、企業のグローバル化、円高対応で海外拠点化も進んでおり、世界のシステムに対応する多様な選択肢もある。

 たとえば夏卒業で、その後半年はボランティア、社会活動を経験してからの4月本格就職も意味があるとの考え方もすでにある。

 教育の「転機」として、9月入学へのシフトも新鮮で社会に多様性選択の刺激も与えていいのではないのか、世界がひとつの必然でもある。
 

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