トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ヒメジャノメ

2024-06-15 | 虫類

  

面白い文様のチョウが居た
表の灰褐色の地色に、2個の眼状紋がある
裏にも眼状紋が並んでいて、中央に白線が走っている
大きさは45mm程の中型のチョウ

幼虫で越冬して5月に蛹から成虫になる
明るい草地に居て、農地、河川、雑木林周辺などの開放的な場所を好む
早朝や夕方に良く活動し、草地の上を跳ねるように飛び、葉上に良く止まる
樹液に良く集まるほか、腐った果実や獣糞から吸汁をする
花を訪れるのは稀

幼虫は3cm程のやや細い体型のイモムシ
体色は淡黄褐色と淡褐色の2タイプがいる
頭部が褐色で3角形の角状突起が有る
食草はイネ、ススキ、チガヤなどイネ科、カサスゲ、ヒメスゲなどカヤツリグサ科植物
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クロウリハムシ

2024-06-14 | 虫類


庭にクロウリハムシが飛び回っている
前翅が黒く、ウリ類を食べるの付いた名前
大きさは6mmほど

枯草の間や樹皮の下などで成虫越冬して、3~10月にかけて現れる
林縁や畑、草地などで見られる普通種
ウリ類やダイズ、エノキなど葉を食べる
ウリ類以外の作物も食べ、野菜の害虫になっている
葉に丸く穴を開けて食べる

メスは土中に卵を産む
孵った幼虫はイモムシ型で、土中でウリ類などの根や、地表の落果に潜入してそれを食べる

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ウチワヤンマ

2024-06-13 | 虫類


腹端下部にうちわ状の広がりがあり特徴的なトンボ
サナエトンボ科で、この科は27種居る
普通6cm程と中型だが、ウチワヤンマは8cmほどあり大型
黄色と黒色を基調とする体色の種が多い

成虫は5~9月に見られる
植物が生い茂る広い池沼に居る
羽化は夜間に行われ、樹林地の空間や草地に移動する
成熟すると水辺に現れ、水面から突き出た枝や杭の先などに良く止まっている

交尾中、ハート形の状態で、広い水面を良く飛び回っている
メスの産卵は単独で、浮遊物に腹先を打ち付けるように水中に放卵する
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キイトトンボ

2024-06-12 | 虫類


珍しく黄色いイトトンボ、キイトトンボが居た
イトトンボの仲間(イトトンボ科)は27種居る
35mm程の小型種が多い
成虫越冬するホソミイトトンボを除き、幼虫で越冬する

キイトトンボは、オスが全身黄色で、7~10節に黒斑があり、メスは緑色を帯びた黄色で黒斑はない
大きさは4cm程でやや大きめ
貪欲で他のイトトンボも襲い、共食いもする

6月から9月半ばころまで見られる
挺水植物の茂る池沼、湿地、水田に生息している
植物に静止して交尾をし、産卵は連結したまま植物組織内に行う


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コバネイナゴ

2024-06-11 | 虫類


最もポピュラーなイナゴの1種、早くもコバネイナゴが出てきた
成虫になっても、名前の通り前翅が短く、腹部が丸見えのイナゴ
長翅型もいて、ハネナガイナゴと似ているものもいる

卵で越冬して、成虫は7~11月に見られる
水田や湿った草地などに居る
食べ物がイネ科植物の葉で、イネの害虫として有名
体の色がイネ科植物に似た保護色になっている

大きさはオス3cm、メス4cmほどでオスがメスの上に乗っている姿を良く見る
鳴かない
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コミスジ

2024-06-10 | 虫類


コミスジは、横に三筋の白色の点列がある
ミスジチョウより一回り小さい蝶
一番上の線は、先端で途切れる
大きさは5cm程

幼虫で越冬して、4月に蛹、成虫は5月から10月頃まで見られる
雑木林の周辺に多いほか、農地や公園など広い範囲に居る
日中林縁や林道を、羽ばたきと滑空を交互に繰り返しながら飛び、葉上に翅を開いて止まる
滑空する飛び方は、ミスジチョウ類の特徴の一つ

幼虫は、地色が淡褐色と灰白緑色が居る
中胸、後胸、第2と8節に刺のある突起が有るイモムシ
食草はフジ、クズ、ハリエンジュなどの各種マメ科植物
葉の先から溝状に食べ、中脈に葉片を吊るす独特の食痕を残す
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コチドリ

2024-06-09 | 野鳥


嘴に何か咥えたコチドリが居た
コチドリは黄色のアイリングが可愛く見分けは簡単

九州以北では夏鳥
西日本以南の暖地では少数が越冬する
早いものでは2月下旬頃から姿を見せる
河原や砂浜、干潟などに居る

速く走ったり急に止まったり、方向を定めずに左右忙しそうに歩き回り、まさに千鳥足
ユスリカなどの小型昆虫類を良く食べる
浅い水辺で片足を震わせて、水生昆虫の幼虫などを追い出して捕ったりする

雌雄はほぼ同色
体の上面は褐色で、胸には明瞭な黒帯がある
太い過眼線はオスは黒く、メスは褐色味がある
嘴は黒く太短い、足は黄色
大きさは16cmで日本のチドリ類では最小
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コアジサシ

2024-06-08 | 野鳥


コアジサシが数羽の小群れで飛び回っていた
アジサシより一回り小さい

夏鳥、4月から9月頃まで見られる
海岸や大きな河川などにいる
群れで行動することが多く、砂浜や河川の中州の砂地などに、簡単な巣を作って繁殖する
主に魚類を食べる
ヒラヒラ羽ばたきながら飛び、魚を見つけるとホバリングして狙いを定め、水中に飛び込んで魚を捕える

雌雄同色
夏羽では頭上が黒く額が白い
体の上面は淡青灰色で、下面と尾羽上尾筒は白い
嘴は黄色く先が黒い、足は橙黄色
大きさは24cm
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ササゴイ

2024-06-07 | 野鳥


翼の模様が重ねたササの葉のように見えることからササゴイ(笹五位)という
又、ササは小さいことで、小さい目のゴイサギの意味と言う説もある

夏鳥
暖地では少数が越冬している
河川や湖沼、水田などに居る
朝夕に活動するものが多いが、ゴイサギと異なり昼間も活動することが多い
魚類を中心に捕り、川岸や浅瀬で背をかがめて狙い、一瞬のうちに捕える

雌雄同色
体は灰色、頭上は黒色、背と雨覆いは青緑色光沢がある黒褐色
ササの葉を思わせる翼の模様
大きさは52cm
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アオバト

2024-06-06 | 野鳥


全身が緑色系のハト
深い森に住んでいるが、海岸の岩礁地帯で海水を飲むことで良く知られている

留鳥又は漂鳥
北日本のものは、冬には暖地へ移動する
平地から山地の良く茂った広葉樹林に住む
森林性の鳥で、開けた場所にはあまり出てこない
初夏から秋にかけて、塩分補給のため海岸によく出て来る
山地のものは、塩分のある温泉水や、醤油味噌工場の塩分を含んだ排水を飲むものもいるという
主に木の実や新芽を樹上で食べる

雌雄ほぼ同色
体はほぼ緑色
額から前頭、胸にかけては黄色味が強く、背から尾羽は暗緑色
オスは大雨覆いが栗茶色
大きさ33cm、キジバトと同大

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オオヨシキリ

2024-06-05 | 野鳥


ギョギョシ ギョギョシと騒がしい声は、属名で「行行子(ぎょうぎょうし)」と呼ばれるオオヨシキリ
オオヨシキリ(大葭切)の名は、アシの茎を切り裂き餌の昆虫を捕ることから付いた
葭切は俳句の夏の季語でもある
葭切が 鳴けば必ず 男くる (平畑静塔)

夏鳥
5月から10月頃まで見られる
湖沼、畔、海岸、河口などの主にアシ原に住んでいる
アシ原や灌木のある草地を動き回り、昆虫類クモ類草木の実などを採餌する

雌雄同色
頭からの上面が灰褐色で、汚白色の眉斑がある
喉からの体下面は白っぽいが、胸から脇腹は淡褐色味がある
口の中は橙赤色で目立つ
大きさ18cm
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オオソリハシシギ

2024-06-04 | 野鳥


オオソリハシシギが長~い嘴を、泥の中に差し込んでいた
完全に根元まで、すっかり差し込んでいて驚きだった

オオソリハシシギ(大反嘴鴫)は、名前の通り嘴が少し上に反っている
ソリハシシギよりはかなり大きい

旅鳥
4~5月にかけて全国に渡来する
場所によって春のみ、又は秋のみに姿を見せるところがある
海岸の干潟、河口、海に近い水田や河川などに居る

ゴカイ類を特に好み、嘴を穴に差し込んで捕る
甲殻類や貝類、昆虫類なども食べる
嘴の先は柔軟性があり、感覚に優れている
捕ったエサは洗って食べることが多い

少し上に反った嘴、足は黒く比較的短い
オスの夏羽は、額から頭頂、後頭は黒褐色で、赤褐色の羽縁がある
顔からの体下面は赤褐色
メスは全体に淡色で大きい
大きさ40cm
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ヤナギマツタケ

2024-06-03 | キノコ


最近は栽培されて、市販もされているというヤナギマツタケ(柳松茸)
名前からすると、マツタケ風味なのだろうか

春から秋にかけて、公園、街路樹のヤナギ類、ポプラ類、カエデ類、ニレ類など各種広葉樹林の生木や切り株に発生する
腐生菌

傘は中型から大型、径5~15cmほどある
表面には皴と凹凸があり、肉は白く厚い
ヒダは蜜で柄に垂生する、色は淡褐色から暗褐色になる
柄は中心生、上下同径で中実
柄の上部に大型で白い膜状のツバがあるが、上面は胞子が堆積して褐色になる

歯切れ、味、共にともに良いキノコで、幼菌はかすかにマツタケに似た香りがするという
炊き込みご飯、ソテー、煮込みなど美味しい




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サカズキキクラゲ

2024-06-02 | キノコ


キクラゲの仲間は多いがこれもその一つ
食べられるものも多いが、これは食毒不明

春~秋に落葉広葉樹の枯れ枝上などに多い小型菌
互いに癒着はしないで、盃型~耳型をしている

外縁部はのこぎり状
子実層面は平滑で光沢があり、背面には小さな凹凸が見られる

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アミスギタケ

2024-06-01 | キノコ


アミスギタケ(網杉茸)径5cm程の小型のキノコ
通年で、広葉樹の切り株や倒木上に発生する
白色腐朽菌

幼時中央が窪む皿形から、漏斗型になるが、縁は永く内巻、色は淡黄褐色で、表面には褐色のささくれ鱗片が放射状に密生する
肉は白く強靭な革質

裏の管孔は短く、柄に長く垂生する
孔口は楕円形で大きく、放射状に並びクリーム色
柄は中心生、上下同径で中実、色は傘と同じで表面に鱗片がある
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