
テイカカズラの種子が飛んで来て葉に絡まっていた
テイカカズラの名は、藤原定家が焦がれていた式子内親王の墓にカズラとなって絡みついた、という謡曲の物語から付いた
キョウチクトウ科テイカカズラ属の常緑樹林に生える常緑つる性木本
茎から気根を出して樹幹をよじ登る
葉は条件によって違う形で「異形葉」
幼時芽生えて地面を這う葉は、小さくて緑の地に白い葉脈が浮き出ている
成長して樹上に出ると革質で光沢のある5cm程の葉になる
花は5~6月 葉腋に集散花序を出し、3cm程で白く咲く
花びらの一方の縁が縮れて、プロペラ型に捩じれる
1個の花で、10cm以上もある細長い実をハの字型に2個付ける
初冬に実は裂け、頭に絹毛を付けた種子を風に飛ばす
7~8月に果実と共に茎葉を採り、刻んで乾燥したものを煎じて飲むと解熱効果がある