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トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

トホシテントウ幼虫

2022-11-02 | 虫類


トホシテントウの毛むくじゃらの幼虫が葉の表面をこそげ落とすように食べていた
先ず自分の食べる範囲に丸く切り込みを入れてから食べ始めるようだ
葉に切り込みを入れてシナシナに柔らかくして食べるらしい

このまま幼虫で越冬し、成虫は4~10月に見られる
幼虫は無数の刺状突起があり、触ったことはないが痛そう
成虫は暗赤色の地に、10個の黒い斑紋があり、体表に微毛があるため光沢がない
体長6mmほど
草食性で、成虫幼虫共にカラスウリ、アマチャヅルなどの葉を食べる

クロコノマチョウ幼虫

2022-10-17 | 虫類


ジュズダマに綺麗な緑色のイモムシ、クロコノマチョウの幼虫がいた

タテハチョウ科のチョウで本州千葉県以西の湾岸地域に分布している
分布を拡大しておりかっては東京近郷では見られなかったが、今では定着して発生している

頭部が黒く、1対の長い角のような円柱状突起があり特徴的
体は黄緑色で5cm程の大きさがあった
食草はススキ、ジュズダマ、ヨシなどイネ科植物

成虫(11月のもの)


オオスカシバ幼虫

2022-10-16 | 虫類


オオスカシバの幼虫が葉を漁っていた
大きさは6cmほどあった

スズメガの仲間で幼虫は尾角がある
蛹で越冬して初夏と秋の2回発生する
食草はクチナシ、コンロンカ(アカネ科) ツキヌキニンドウ(スイカズラ科)

成虫は昼行性で羽化直後は翅に鱗粉があるが、飛び立つときに落ちて透明の翅になる
様々な花を訪れ、吸蜜はホバリングしながら行う

成虫(6月のもの)


ジョロウグモ

2022-10-03 | 虫類


公園などでごく普通に見かけるジョロウグモ
ジョロウグモの網に、自分の体より大きいキバラヘリカメムシが掛かった
こんな大物が掛かれば当分食べ物の心配はないかもしれない

生活史:
卵で越冬して、5月下旬ころ卵のうから孵化する
6月に幼体が現れ、下旬には脱皮をして急に大きくなる
8月には多くの網が見られ、9月にはオスがメスの網にやって来て交尾の機会を伺う
10月にかけて網も張り替え大きくなり、中旬には産卵をする
10月下旬から11月にかけて網にぶら下がって死んでいるメスを見かけるようになる

網は幼体時には円網だが、成長に伴い下部が大きくなり全体に馬の蹄形になり、蹄形円網と呼ばれ、この主網とその前後に糸を引き回したバリアーと呼ばれる網とで3重構造になっている

体大きさはメス20~30mm、オス7~10mmと差がある
オスは成体になると網を張らずにメスの網に入り込み、交尾はメスが亜成体から脱皮して成体になる時に行う



イオウイロハシリグモ

2022-10-02 | 虫類


あちこちで見かける大型のクモ、メス12~28mm、オス12~18mm
池や沼の周囲の草地や林などに見られる

幼体で越冬して、成虫は6~9月にかけて見られる
9月頃に産卵をして、メスは球形の卵のうを口に咥えて保護する
子グモは卵のうを出て、一緒に集まって生活するので、分散するまでメスは見守り続ける感心なクモ

色彩や斑紋に変異が大きく、イオウイロハシリグモ型、スジボケハシリグモ型、スジブト型、コハシリグモ型などの型がある

徘徊性で網は張らない
草や低木の葉上、草間で足を広げて獲物を待つ

アゲハとキアゲハ

2022-10-01 | 虫類


ヒガンバナにアゲハとキアゲハが同じような格好で食事していた
奥(上側)がアゲハで、手前がキアゲハ
ヒガンバナは3倍体でほとんど結実しないと言われているが、チョウ類が盛んに来るのを見ると、蜜を出したり花粉を出したり繁殖の努力をしているようで、チョッとどうなっちゃっているのか可哀そう
どちらの種も蛹で越冬して成虫は4~10月頃まで見られる

アゲハ:
表翅の色が黄白色~白色だが、夏型ではやや濃い黄色の個体もいる
表の前翅中室の基半部が白と黒色の線状・・キアゲハは一様に黒色
食草・・サンショウ類、ミカン類など
都市部でも人家の庭で発生していて、アゲハチョウの中でも普通に見られる

キアゲハ:
表翅は黄色い
後肢の肛角部の斑紋が濃い赤色・・アゲハは橙又は白い
食草・・セリ、ミツバ、シシウドなどセリ科
最近はあちこちで見られ増えているのかもしれない

オオミノガ

2022-09-30 | 虫類


ミノムシがどうした事か杭に止まって顔を出していた

ミノガの仲間(ミノガ科)は日本には10種居る
オオミノガは日本産では最も大型
幼虫はみの(筒巢とうそう)を作るのでミノムシと呼ばれる

幼虫で越冬して、春にミノから顔をだし周りの葉を食べて育つ
食べる植物はカキ、ナシ、リンゴ、モモ、ミカンを始め庭木、街路樹など多くの樹木を食べて食害をする
幼虫のオスの体は2cm、メスは3.5cmと大きさが違い、ミノも夫々4cm、5cmとメスが大きい

成虫は6月頃から現れ、オスは夕方になると飛び回る
メスは成虫になっても翅が無く、ウジムシ状でミノの中で過ごし、ホルモンを出してオスを呼び交尾する

ベッコウハゴロモ

2022-09-29 | 虫類


ハゴロモの仲間(ハゴロモ科)は、大きな括りではカメムシ目
ベッコウハゴロモのほかアミガサハゴロモ、スケバハゴロモなどが良く見られる
良く見るアオバハゴロモは、アオバハゴロモ科で別科になっている
食べ物は植物食でクワ、ウツギ、クズなどの汁を好む

卵で越冬し、幼虫はクズなどマメの仲間を食べて育つ
成虫は7~10月にかけて見られる
黄褐色~茶褐色に白っぽい2本の帯模様があり、翅の後方には1対の黒点がある
前翅の色彩には変異があり、全体が暗化する個体まである
大きさは1cm程


アカスジキンカメムシ

2022-09-28 | 虫類


カメムシではトップクラスの美しさを誇るアカスジキンカメムシ「歩く宝石」とも言われる
成虫(右側)と幼虫が一緒に居た

5齢幼虫で越冬して翌春に羽化し成虫になる
成虫は5~10月かけて見られる
林縁の樹上に居ることが多い、幼虫はミズキなどの実で育つ

腹の背面全体が小楯板で覆われる
色は金緑色と赤橙色の帯状の模様できれいに彩られる
羽化後すぐには鮮やかな色彩で特に綺麗だが、徐々にくすんでくる
大きさは2cm程

ギンメッキゴミグモ

2022-09-16 | 虫類


名前のように腹部が銀メッキしたように銀色をしているギンメッキゴミグモ
普通、糸を張るクモは網の中央ではほとんど下を向いているが、このクモは頭を上にして静止している
頭を上にしているクモはこのクモとギンナガゴミグモだけと言われる

山地には少なく、神社、人家、公園、植林地などに居る
成体は6~9月に見られ、樹間に垂直円網を張る
網の色々な場所に円形や直線状の隠れ帯を付けたものや、ゴミを並べたものなど色々なタイプのものが居る

腹部の色彩も銀色から黒色まで多様
大きさはメス3.5~7mm オス4mmほど

コフキコガネ

2022-09-15 | 虫類


道端にコフキコガネが転がっていたので、翅など整えて葬った

名前の通りで、コガネムシの仲間
体が黄色い微毛で覆われていて、粉をふいたように見える
オスの触角は大きく発達している
大きさは3cmほどあって大型

幼虫で越冬して、成虫は6~8月にかけて見られる
幼虫は土中で樹や草の根を食べて育つ
多くのコガネムシの仲間がそうであるように、成虫は樹や草の葉を食べる
コナラやクヌギを好んで食べる

アオバハゴロモ

2022-09-14 | 虫類


指をそっと近づけると、横に逃げて反対側に移動する、反対側から又近づくと元に戻る
そうやって遊べる可愛いヨコバイだ

大きな括りではカメムシ目でセミに近い仲間、アオバハゴロモ科の昆虫
青緑の綺麗な翅が名前の由来・・翅の周囲はピンクに縁取られてお洒落
植物の枝に産み込まれて、そのまま卵で越冬して成体は7~10月に見られる
全長1cmほど

様々な広葉樹に居て樹の汁を吸う
柑橘類、アジサイ類、クワ、チャ、ヤブガラシなどの枝に良く止まっている
農作物にとっては害虫とされている

キイロスズメ

2022-09-12 | 虫類


腹の両脇が黄色いキイロスズメがタイルの上を歩いていた

スズメガの仲間で(スズメガ科)、この科は日本には50~60種が分布している
蛹で越冬し、成虫は年2回発生し5~10月にかけて見られる
筋肉がよく発達していて飛ぶ力は強く、空中の一点に静止することが出来て、花に止まらずに口吻を伸ばし蜜を吸える
大きさは7cmくらいはあった

幼虫はイモムシで体の後ろに尾角があり、短く腹側に湾曲している
食草はヤマノイモ、オニドコロなどヤマノイモ科
体色は淡緑色と橙褐色の個体が居る

ムラサキツバメ

2022-08-31 | 虫類


尾状突起がある小さい蝶が葉の上で休んでいた、ムラサキツバメだ
翅を広げるのを待ったが、飛んでしまった

成虫はマテバシイの葉表で集団で越冬して、4月から11月まで見られる
小型のチョウで大きさは2cm程
翅裏は濃褐色で不規則な斑点や帯が見られる
翅表はオスは全体暗紫色で、メスは紫青色の斑が中央部にある
ムラサキシジミによく似ているが、こちらには尾状突起がある

食草はマテバシイ、シリブカガシなどブナ科植物
森林、公園、人家周辺に居る
照葉樹林などが本来の生息地だが、マテバシイなど街路樹や公園に多いので公園や人家周辺でも良く見られる

ムラサキツバメ♀(11月のもの)


アシダカグモ

2022-08-29 | 虫類


かなり大きめのクモが葉の上で待機中 頭胸部に黒斑が見えるのでアシダカグモのオスらしい
大きさは2cmほどあった

室内を徘徊する大型のクモでゴキブリキラーとして知られている
夜間にハエやゴキブリなどの室内昆虫を捕食する
よる電気を付けたら大きなクモが逃げていたら大体このクモだ

徘徊性のクモで網は張らず獲物が近づくのをじっと待つ待機型のクモ
人家などの建物に生息している
昼間は壁や塀の隙間、物陰などに潜んでいるが、夜間は出て天井や壁、縁の下、土台石などで脚を広げ静止してて獲物を待つ

6~8月頃には卵のうを口に咥え、触肢と第3脚で抱えて持ち歩く
成体は長生きで数年に渡って生きるので、一年中見られる