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トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

セマダラコガネ

2022-08-26 | 虫類


コガネムシ科は日本では約450種
植食性で夜行性の種が多い

セマダラコガネは背にまだら模様のあるコガネムシの仲間
模様の斑紋は変異が多く、全身真っ黒な個体まで居る

幼虫で越冬して、成体は5~9月に見られる
幼虫は草や木の根を食べて育つ

広葉樹の葉の上やショウマ類の花(キンポウゲ科)に多く居る
草地のイネ科植物でも見つかるほか、明かりにも飛来する
広葉樹などの葉を好む
大きさは1cmほど

ルリタテハ

2022-08-25 | 虫類


翅を閉じたチョウが道の真ん中に止まっていた
頭をそっと撫でるとゆっくりと翅を広げた・・ルリタテハだった
弱っていて飛ぶ力は無いようだった、翅も一部欠けているので何か危ない目に遭ったのかもしれない

成虫で越冬して3月から11月まで、普通に見られる
クヌギやコナラなどの樹液や腐果などに良く集まり、越冬後はアセビ、キブシなどの花を訪れる
表翅は外側中央部に青色の帯があり、全体もわずかに瑠璃色を帯びる
赤茶系の多いタテハチョウの中で、青系のものは珍しい
裏翅は褐色を基調とした複雑な模様がある
大きさは6cm程の中型

食草はサルトリイバラ、ホトトギス、オニユリなど、タテハチョウ科では珍しいユリ科食
幼虫は赤茶色のイモムシで、全体に良く目立つ黄白色の刺状の突起があり、触ると痛そう


ハンノキハムシ

2022-08-23 | 虫類


ハムシ(葉虫)は甲虫の仲間でハムシ科の昆虫
多くは名の通り生きた植物を食べて生活している
日本には約660種が知られている
多くは1cm以下の小さいものが多い

成虫で越冬して、春暖かくなると食草となる食物の葉や花の花粉を食べる
そうして成熟したメスは、雄と交尾した後で幼虫の餌となる食物の葉に卵を産み付け一生を終える
多くの幼虫は3対の短い足を持つイモムシ型で種によって葉を食べるものや根、種子、枯葉を食べるものなど居る
その後蛹化し、夏から秋にかけて羽化し成虫となりそのまま越冬する

ハンノキハムシ:
成虫は4~8月にかけて見られる
全体が光沢のある黒青色で大きさは7mmほど
ハンノキ、ヤシャブシ類、シラカバなどの葉を食べる
産卵は葉面に固めて行う
幼虫は集団で葉を食べ、成長すると地中に潜り蛹化する

ハンミョウ

2022-08-20 | 虫類


歩く前の方に向かって逃げたハンミョウ
猫のように敏捷で狩りが上手、と言う意味で斑猫と付けられた
道案内をしているようにも見えるため、ミチオシエ、ミチシルベとも言われる

成虫は集団で土の中で越冬し、4月から9月まで見られる
前羽に青色、赤色、緑色などの光沢があってとてもカラフル・一度見たら忘れない色模様をしている
大きさは2cmほど

長い足と発達した大顎を持ち、成虫幼虫共に肉食で、他の昆虫や小動物を捕食する
幼虫はイモムシ型で、地面に垂直な坑道を掘って隠れ、近くに来た昆虫を這食する
オスはメスの上に乗り、大顎でメスの胸を咥えて交尾する

オニヤンマ

2022-08-18 | 虫類


やっと出会えたオニヤンマ
日本のトンボでは最大級と言われるトンボ・・95~102mm
オニヤンマの仲間(オニヤンマ科)は数種居るが、関東ではオニヤンマのみ生息する

平地から山の小川や渓流などの周辺で見られる
見られる時期は7~9月
黒字に黄色の縞状と深緑色の複眼が目に付く
枝などに止まる時はぶら下がるようにして止まる

羽化は植物などに定位して夜に行われるが、出遅れて朝見ることもある
羽化後は林地へ移り、若い時は樹冠の上を飛んでいることもある
成熟して水辺に戻り、パトロールし、交尾は木の枝にぶら下がって長時間に及ぶ
その後メスは単独で砂泥の中に産卵弁を突き刺すようにして、何回も繰り返し産卵する


ツヅレサセコオロギ

2022-08-16 | 虫類


庭でコオロギが鳴き始めた
リュー・リュー・リューとせわしない声、ツヅレサセコオロギだ
鳴き声が「早く冬に着るものを綴ってしまいなさい」と言っているように聞こえるので「綴れさせ」と名が付いたと言われる

越冬形態は卵で、5~8月にかけて幼虫が見られ、成虫は8~11月にかけて見られる
家の周り、草地、畑などに居る
エンマコオロギと共に普通に見られるコオロギ

体は淡褐色で、目の間に白色線があり中央で細くなる
大きさは2cm程
食べ物は野菜や小昆虫の死骸など

チョウトンボ

2022-08-12 | 虫類


体の割に翅が大きく、チョウのようにヒラヒラ飛んでいるチョウトンボ
葉や杭の先に良く止まる

翅の青色斑は地域差がある
移動性が強く、しばしば生息地外でも見られる
大きさは3~4cm
6~9月にかけて見られる

平地から丘陵地の艇水植物の茂る池や沼に居る
夜間に羽化し、水域が近い林間に集まり、樹冠上や小空間を移動したりする
成熟すると水辺に戻り、パトロール飛行を繰り返す
交尾は飛びながら短く、その後メスは単独で打水産卵をする


キイトトンボ

2022-08-10 | 虫類


産地は局所的であまり多くは見られない
オスは黄色で、メスは緑色を帯びた黄色、緑色型もある
オスの背7~10節に黒斑があり、メスにはない
全長4cmほどと、太めで大きいイトトンボ

5~9月にかけて見られる
挺水植物の茂る池沼、湿地、水田などに居る
高地の湿原でも見られる

未熟固体は羽化池周辺の草地に居て、成熟すると水辺に戻り弾んでスキップするようにメスを探す
植物に静止して交尾、産卵は連結したまま植物組織内に行う
貪欲で他のイトトンボを襲ったり共食いもする


ウチワヤンマ

2022-08-06 | 虫類


杭の上のウチワヤンマ、この姿勢で止まるのが好きなようだ
大型のトンボでは、止まっている姿を見ることが一番多いかもしれない
ヤンマと名が付いているが、ヤンマ科ではなく、サナエトンボ科のトンボ

5月から9月にかけて見られる
腹部末端近くが大きく広がったウチワ状で、一目でわかる大型のトンボ
植物が茂る広い池沼に生息する

羽化は夜間に行われて、樹林地の空間や草地に移動する
成熟すると水辺に現れて、棒の先に体を水平にして良く止まっている
交尾中はハート形の状態で広い水面を飛び回っている
メスの産卵は単独で、浮遊物に腹先を打ち付けるように水中に放卵する
大きさは8cmほど

ウズグモ

2022-07-31 | 虫類


クモの網の中心付近にぐるぐると渦状の隠れ帯を作るクモが居る
ウズグモ科のクモは何種類か居るが、隠れ帯の向こうで姿がよく見えず、ウズグモ、トウキョウウズグモ、カタハリウズグモのどれかかなと思う

出現時期は6~8月
水平円網に直線状または渦巻き状の隠れ帯を付ける
ウズグモ類の横糸は、2本の糸の間に梳糸(そし)と呼ばれる極めて細い糸が絡まった特殊な構造をしており、粘球糸で横糸を張っているコガネグモ類などとは異なっている

渦巻き状の隠れ帯は引張が強くなり、小さな虫が掛かってもクモに振動が伝わり捕食することが出来る
カタハリウズグモではエサが十分にある時は直線状の、飢えると渦巻き状の隠れ帯をつけると言われている

モモブトスカシバ

2022-07-28 | 虫類


後肢に毛が密生していて随分と変わった姿に見える
チョウ目スカシバガ科の蛾で、翅が透けて見える
スカシバガ科は翅が透けて見える種が多く、止まり方や模様がハチに似たものもいる
時折出会うオオスカシバという蛾が居るが、こちらはスズメガ科でやはり翅が透けて見える

ウリ科のアマチャズルに虫えいを作り、終齢幼虫で越冬する
アマチャズルの茎を辿ってゆくと虫えい(跡)が見つかる
成虫は6~8月に見られる
花を訪れて吸蜜する
大きさは2cm程だった

アオモンイトトンボ

2022-07-27 | 虫類


アオモンイトトンボが交尾中
割合普通に見られるトンボ
植物が繁る池沼、湿地などに居る
オスの第8節が鮮やかな淡青色をしている

羽化水域をあまり離れずにいる
長い交尾後に、メスは単独で水辺の植物の生体内に産卵する
雌雄で体色が異なり、メスは未成熟では全身赤く成熟すると緑色になる

移動分散性が高く、池や湿地を作ると直ぐに飛んでくる
見かけによらず、他のイトトンボを襲うほど獰猛なところがある
大きさは3cm程で、4月から11月まで見られる

アオドウガネ

2022-07-26 | 虫類


金属光沢のある緑色が映えるアオドウガネが数匹、葉に隠れていた
ドウガネブイブイの仲間
コガネムシ科の甲虫で、この科には450種ほどいる
植物食で夜行性の種が多い

幼虫は植物の根、成虫は広葉樹の葉を好む
公園や庭のサクラやアジサイ類でも見れ、しばしば大発生する
成虫は6~8月に見られる

夜間活動性で、夏には灯火に誘われて街灯や家の中に飛んでくる事があった
背面は緑色で、腹下面は一様に毛が生えている
大きさは2cm程とやや大きい

ミンミンゼミ羽化

2022-07-20 | 虫類


日本を代表するセミの一つ、ミンミンゼミの羽化が見れた
名前は鳴き声から付いた
鳴くのはオスでメスを呼ぶために鳴く
ミーンミンミンの声に合わせて腹を上下している

セミの仲間(セミ科)は日本では30種ほどいる
細長い体で翅は透き通ったものが多い
オスは鳴くための複弁を持ち、メスは卵を産む産卵管を腹の先に持つ

ミンミンゼミ:
メスは主に枯れ枝の中に卵を産む
翌年の梅雨の時期に孵化し、幼虫は自分で地面に落花して雨で柔らかくなった土の隙間から地中に潜る
土中で木の根から汁を吸って、栄養状態によって2~5年で地上に出て羽化して成虫になる
成虫の寿命は2週間から1か月ほど

オオヒラタシデムシ

2022-07-17 | 虫類


かなりの速さで地面を歩き回っていたオオヒラタシデムシ
名前の通り平べったいシデムシで地面を良く歩いている

コウチュウの仲間(コウチュウ目)で、シデムシ科に属する
シデムシ科は、日本では約40種居る

成虫で越冬して4月から10月まで見られる
体色は少し青味がかった黒色で、体はやや扁平で触角先端の4節は膨らむ
翅端が丸いとオスで、メスは突出している
大きさは2cmほど
しばしば道路上を歩いたりして、動物の死体や腐った植物などを食べて、土に戻す役目をしている

幼虫はワラジムシ型で平べったく、自分で餌を探して歩く