中国当局は、2019年初から永久債の発行を
加速させているという。
永久債は、国や企業などが安定資金調達に
備えて発行する、元本の満期償還期限のない
債券で、発行体である国などが存続する限り、
永久に利子を支払うが元本は償還されない。
中国人民銀行(中央銀行)や銀行保険監督管理
委員会などの政府機関は、安定資金調達に
備えて永久債による資本強化を後押ししている。
人民銀行は、永久債の流動性を高めるために、
商業銀行が発行した永久債を、担保として使用
できる中央銀行の手形との交換を可能にした。
更に、当局は国内すべての国有企業と地方
政府に永久債の起債を認め、国民からの資金
吸い上げにまい進し始めている。
これにより、個人投資家が大きな損失を被る
可能性も高まり、国内経済の悪化に伴って、
企業の社債利子の支払い能力が低下する中、
拡大する永久債の発行により中国の債務危機が
深まると専門家は警鐘を鳴らしている。
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