習近平総書記を既定方針通りに国家主席に
李克強を首相に選任した。
先の中央常務委員選出では、共に本命視されて
いた胡錦濤派（共青団派）の汪洋前広東省書記と、
李源潮前中央委員が共に江沢民派の兪正声と
張高麗に席を奪われ、江沢民派が多数を占めた。
習近平総書記は常務委員会での主導権を奪えず
行政を司る政治局人事に備えた動きが注目された。
江沢民派に対して共青団派と組んだ習派との
ポスト争いは熾烈を極めたようで、結果は政治
局員２５人中１５人を団・習派が獲得。
主要部所では、李源潮は国家副主席に、汪洋は
副首相に就任。
国家副主席のポストを巡っては、小平の
南巡講話に倣って広東省を訪問した習近平に
対して、あからさまな反習対応を見せた
劉雲山常務委員との闘争が伝えられていた。
未だ党内に強力な地盤を備えていない習近平に
とっては、胡錦濤は引寄せることで江沢民に対し
距離を置く姿勢を明確にしたと言える。
軍部の掌握に次ぐ政治局の協力取付で、やっと
自前の政治基盤を備えることができたようだ。
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