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俺は俺、私は私

※初めての方はこちら「プロローグ」「このblogの趣旨」からお読みください。
※「極楽飯店」の第一話はこちらから。

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「ワンネス」の理解は、決して難しいものではありません。

それを理解していようといまいと、自覚があろうとなかろうと、僕たちが一つの同じ存在であることには変わりありません。

また、「一つの同じ存在が実際に分かれている」のではなく、「ひとつの同じ存在が分かれていると勘違いしている」に過ぎません。

その勘違いのことを「分離意識」と呼びます。

分離意識は、「自分は自分であり、自分以外ではない」という確信を持っています。

しかし、その「自分」という言葉が指している本質が何であるのかを理解していません。

このことを、今日は僕たちの「指」に例えてお話してみましょう。


僕たちの身体の部位には、様々な名称がつけられています。

それらの部位それぞれが色々な役割を担った別々のものですが、視点を切り替えれば、そのどれもが「自分」という一つのものです。


もし、僕たちの身体の部位それぞれが個別の意識(分離意識)を保有していたら…


親指「小指、お前はいつだってスリムでかっこいいよな。俺なんか、生まれた時からずっと太ってるんだ」

小指「それは見方の問題だよ。僕は生まれた時からずっと華奢なことを気にしてるんだ。君は僕のことを羨ましいと思ってるみたいだけど、僕は逆に、力強くて逞しい君に憧れているよ」

親指「力強くて逞しい? そんなことないよ。俺はただ、骨太なだけさ。そのせいで、どんなにダイエットしてもデブなままなんだ…。君はいいよな、食べても太らないし」

小指「それも勘違いだよ。僕だって、太るときは太る」

親指「そうは言うけど、お前、俺より太ったことが一度でもあったか? ないだろう」

小指「細いのは細いなりにストレスがあるんですって! 親指君は、鼻の穴に突っ込まれる屈辱を知らないだろう!? これまでの人生で、僕はなんど鼻の穴や耳の穴をほじらされたことだろう。ああ、神(脳)よ、あなたはなぜこんなにか弱い僕に、こんなひどい仕打ちをするのでしょう…。僕だって、親指さんみたいに力強く、そして、いつもみんなの役に立てる存在になりたかったのに!」

薬指「小指、お前なに言ってんだよ。お前は鼻の穴や耳の穴に入ることを屈辱だと言ったけど、それだって立派な社会貢献じゃないか。みんなの役に立っている。それにひきかえ……。俺の出番の少なさは、お前だって知ってるだろう? 俺だって、決してやる気がないワケじゃない。親指や人差し指みたいに活躍したいさ。でも、でも…、いくら働きたくても仕事がないんだ!」

中指「まぁまぁ皆さん、落ち着いて。大丈夫。僕たちは一つの同じ存在です。ですから、自分と誰かを比較しても無意味ですよ」

人差し指「ええ!? 俺たちが一つの同じ存在だって!? なにバカなことぬかしてんだよ。俺は俺だし、お前はお前、どう考えたって別物じゃないか。働きものの俺を、怠け者の薬指と一緒にしないでくれよ」

薬指「だから! 俺だって好きで怠けてるわけじゃねーって言ってんじゃねーか!」

人差し指「そうやって仕事を任されないのは、結局お前自身に問題があるんだよ。努力が足りねーんだよ、努力が」

薬指「こぉの野郎!黙って聞いてりゃ言いたい放題!やんのかゴラァ!」

人差し指「上等だゴラァ!かかってこいやぁ!」

中指「ちょっと待ったーー! だぁかぁらぁ、僕たちは一つの同じ存在だって言ってるじゃないですか!喧嘩したって、自分を傷付け合うだけですよ!」

小指「中指さん、僕はあなたの話しにちょっと興味があります。僕たちが一つの同じ存在だというのなら、それを証明していただけませんか?」

中指「証明!? 証明も何も、僕が自分を指して僕と言うときの僕と、君が自分を指して僕と言うときの僕は、一つの同じ存在じゃないか」

人差し指「それじゃ全然証明にも説明になってないな。中指は中指だし、小指は小指だ」

中指「いや、ですから、その名称は概念的に僕たちを切り分けただけであって、その概念そのものがなくなれば…」

人差し指「なにグダグダわけわかんねーこと言ってんだよ。お前も薬指と一緒にぶっ飛ばすぞ」

中指「いや、僕は別にわけのわからないことをはなしてるんじゃなくて、明らかな事実を話しているだけで……」

小指「ところで中指さん、実は僕、もうじき神の生け贄になるらしいんです。なんでも、いつの時代も、生け贄は小指の役割だって……。僕は死んだらどうなっちゃうんでしょう? 死後の世界ってあるんでしょうか?」

中指「いや、仮に君が詰められたとして、死ぬなんてことはないよ。君の身体がこの世界から消失しても、命は生き続けるのですから」

小指「その魂は、生まれ変われるんでしょうか?」

中指「いや、そういうコトじゃなくてね、さっきも言った通り、僕と君は一つの同じ存在なわけで、それはつまり、僕の命と君の命が同じものってことで、だから、仮に君の身体が消失しても、命は僕として生き続けるんだ」

小指「中指さん、ありがとう…。君がそうやって僕のことを思いつづけてくれる限り、僕は君の記憶の中で生き続けられるんだね」

中指「いや、だから、思い出の中で生き続けるとか、そういうことじゃなくて……。もう、どうしてみんなわかってくれないんだ!」

人差し指「まったく、うるせーヤツらだな。余計ムシャクシャしてきた!もうなんでもいいから、まずは薬指からぶっとばすぞ!」

中指「だからやめろっつってんだろ、何度も言わせんな、ファーーーック!」


そしてとうとう堪忍袋の緒が切れた中指は、その怒りを爆発させた。

親指、人差し指、薬指、小指の四名は、中指の荒れっぷりに、ただひれ伏すしかなかった。







【トークライブ・インフォメーション】


昨日、ドリアンさんとのコラボライブ『これでいいのだ!』の会場となる、四谷区民センターのホールへ下見に行ってきました。

「区民センター」というその響きから、それなりの会場をイメージしていたのですが、実際に行ってみてビックリしました。

四百数十人を収容できるというその会場には、二階席なんかまであり、それはそれは立派だったのです。

また、九階にあるホールロビーからの夜景は格別で、足下には新宿御苑、ドコモタワーの遥か向こうには富士山、視線をちょっと動かせば東京タワー。

貸し会議室のイメージが強い僕のライブですが、今回は違いますよ!

座り心地のよい劇場席で、ゆったりとお楽しみください!

開催はいよいよ来週末。

当日券のご用意もありますので、ご予定の合う方は是非お越しください。


ドリアンと黒斎の『これでいいのだ!』

11月23日(土・祝) 主催/株式会社アウルズ・エージェンシーさま

 [詳細・お申し込み] ※e+(イープラス)でのチケット発売です。Famiポートをご利用の方は「コレデイイノダ」でキーワード検索してください。


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平日のお話会「月イチ☆」&「月イチ☆WEST」

ご好評をいただいております、平日のお話会「月イチ☆」。

実は12月より、大阪での開催をスタートする運びとなりました。

その名も『月イチ☆WEST』

初回は知井道通くんを迎えての開催となります。

東京と大阪ではチケットおよび開演時間が異なりますのでご注意ください。

【東京会場】11月19日(火)19:30スタート
 [詳細・お申し込み]

【東京会場】12月18日(水)19:30スタート
 [詳細・お申し込み]

【大阪会場】12月19日(木)19:00スタート
 [詳細・お申し込み]


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ご好評をいただいております、マッキーとのコラボライブ。

今回は塩尻からのお誘いをいただきました!

マッキーと黒斎の『ライフ・イズ・マジック』

【塩尻会場】2014年1月25日(土)18:00スタート 主催/赤羽孝夫さま・古町寿雄さま
 [詳細・お申し込み]



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