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延暦寺へ行ってきました。その1

※初めての方はこちら「プロローグ」「このblogの趣旨」からお読みください。
※「極楽飯店」の第一話はこちらから。

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一九九四年一二月、比叡山延暦寺は、ユネスコの世界遺産条約によって世界文化遺産として登録が認定された。

伝教大師最澄が山上に草庵を結んで以来、多くの高僧を輩出してきたこの縁の名峰に、人類の生み出した偉大な文化としての輝かしい光が、千二百年の歴史を超えていま新たに煌めきはじめたのである。

比叡山には延暦寺という堂塔はない。比叡山そのものが延暦寺を表し、この山の自然、諸堂、そこに修行する人、訪れる人のすべてが僧伽を形づくる。

存在するものには皆、仏性があり、宗教、自然、文化、人間が渾然一体となって溶け合っていく。

太古の樹海に抱かれ、都人に「都の不二」と詠まれた秀麗な山容…。

いまなおその優美さは、そこに足を踏み入れたすべての人びとの心を打たずにはおかない。

(世界文化遺産 比叡山延暦寺 リーフレットより)

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「延暦寺」とは比叡山の山上から東麓にかけた境内に点在する東塔(とうどう)、西塔(さいとう)、横川(よかわ)など、三塔十六谷の堂塔の総称である。延暦7年(788年)に最澄が一乗止観院という草庵を建てたのが始まりである。開創時の年号をとった延暦寺という寺号が許されるのは、最澄没後の弘仁14年(824年)のことであった。

延暦寺は数々の名僧を輩出し、日本天台宗の基礎を築いた円仁、円珍、融通念仏宗の開祖良忍、浄土宗の開祖法然、浄土真宗の開祖親鸞、臨済宗の開祖栄西、曹洞宗の開祖道元、日蓮宗の開祖日蓮など、新仏教の開祖や、日本仏教史上著名な僧の多くが若い日に比叡山で修行していることから、「日本仏教の母山」とも称されている。比叡山は文学作品にも数多く登場する。

(wikipedia「延暦寺」より)



(;゜ Д゜)  「へ~!『延暦寺』ってお寺はないんですね、この比叡山全域のことを指していたんですか!そんでもって、日本仏教の様々な開祖たちも皆、元を辿ればこの延暦寺で修行していたんですか! へ~!へ~!へ~!」

…って、そんな基本知識すら持ち合わせていなかったオッペケペーが無事、『比叡山リトリート(アセンション祭り)』から帰って参りましたよ!


いや~、あまりのスケールのでかさに、マジでビビリました。

っていうか、自分の知らなさすぎ加減に呆れました(笑)


初日、僕たちを迎えてくれた比叡山は、深い霧の中。

大津京駅のバスターミナルを発車した大型バスは、大きく蛇行する急な山道に入るやいなや、瞬く間に「数メートル先すら見えない」という状態となり、まるで天高く、雲の中を進むかの様です。

その状況は、本当に異次元へと誘われているような気持ちになる、神妙にて深淵な雰囲気に包まれておりました。


僕がこうしてここにいるなんて。ましてこれから「日本仏教の母山」とも称されているその聖地で、大勢の方を前にお話をするなんて…。

もちろんここ数年はトークライブもするようになりましたから、人前でお話することに少し慣れてきたとも言えますが、とはいえさすがに。今回は色々な意味でスケールがまるで違います。

バスに揺られる僕の手の平は、会場に着きもしていないのに既にビッチョビチョ。

自分の人生において、こんな大それたコトが起こるなどとは、本当に、ほんの一欠片も考えもしていなかったことです。

だって、そうでしょう?

宗教にも精神世界にもまったく興味の無かったフツーのサラリーマンが、天台宗の大僧正や禅マスター、また、世界的な瞑想の大家や噺家のおじさんと同じ舞台に立つだなんて、そりゃ思いつきなどしませんって。

なのですが。

やはり僕の目の前にある状況はそうなちゃっているわけで。

ドキドキドキドキ……

が。ここは沢山のお客さんを乗せたバスの中。僕は必死に平静を装うわけです(笑)


そんな状況の中、ある体験が、僕を助けてくれました。


延暦寺会館到着後間もなくのことです。

そこで、このとき初対面となる堀澤祖門さん(天台宗大僧正)がお迎えくださいました。

( ̄д ̄;) 「あれ…? お会いするの、初めて、ですよね?」

言葉にはしませんでしたが、祖門さんにお会いしたその時の第一印象がそれでした。

初めてお会いした、という感じがしないんです。

でもそれは、「前世からの縁を感じて…」といった類のものではありません。意外に思われるかもしれませんが、僕にはそういった感性はほとんど無いんです。

で、「なんだろうな、この感じ…。祖門さんの顔立ちが、どことなく僕のおじいちゃんに重なるからかなぁ…」なんて考えていたんです。

で、その後。

僕と向令孝さんは、祖門さんのお誘いを受けて、会館から歩いて数分のおそばやさんへ向かいました。

そして、昼食をご馳走になり、会館へ戻るまでの道のりで「いやぁ、なんだかここは、本当に気持ちのいいところですねぇ」なんてことを話ながら、ふと目線を祖門さんと向さんへ向けると…


w( ̄Д ̄;)w 「アアア……」


言葉にならない衝撃が走りました。

この景色……、このお二人の姿……、この光景……、

僕はかつて、この光景を目にしたことがある!

気のせいじゃない、確実にある!!

そうだ、向さんはその時もこの服を着ていたんだ。

祖門さんは、この帽子をかぶっていた。

そう、この帽子の絶妙なズレ具合も、このまま……


だから、「初めて会った気がしない」、だったんだ!


そしてそのデジャブのインパクトとともに、あのオッサンの声が頭の中に響きます。


(  ̄Д ̄) 『大丈夫、緊張することはない。ほら、すべてが予定通りに進んでいるだろう?』


( ̄д ̄;) 「そうだ…。やっぱりこれは、元から決まっていたこと……(なのか?)」


それを切っ掛けとして、僕の緊張も不思議に和らぎ、ステージ上から客席を見渡すことができるほど、落ち着いて舞台にあがることができたのでした。

(※「そう言うわりには、椅子につまずくという初歩的なミスが見受けられましたが?」というツッコミは、会場にいた方だけの秘密です)


…つづく。



【トークライブ & イベント・インフォメーション】


予定数が埋まり一旦受付を終了しましたが、その後、会場にお願いし若干の増席をいたしました。
残り席僅かですのでお早めに!

☆テラと黒斎の「言いたい放題」 in 広島☆

【日時】 2013年2月23日(土)14:00(開場13:45)~16:30

【会場】 TKPガーデンシティ広島
     広島県広島市中区中町8-18 広島クリスタルプラザ2階 ブルーダイヤ

【料金】 お一人様:4,000円

【主催】 つばさプロジェクト(福田孝史さん)

※お申し込みは【こちら】の専用申し込みフォームからお願い致します。


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佐賀県嬉野市の方からお招きをいただき、来年の2月24日(日)に賢者テラさんと二人でお伺いすることになりました!

初めての佐賀。沢山の新しい出会いを楽しみにしています。


☆テラと黒斎の「言いたい放題」 in 嬉野☆

【日時】 2013年2月24日(日) 17:00~19:30

【会場】 佐賀県嬉野市嬉野町『旅館松園(しょうえん)』

【料金】お一人様:4,000円

【お申込み・お問い合わせ】 

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