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うつ病

※初めての方はこちら「プロローグ」「このblogの趣旨」からお読みください。
※「極楽飯店」の第一話はこちらから。

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昨日、福井から帰ってきました。

福井会場でお会いした皆様、先日はどうもありがとうございました。

やっぱりライブはいいですね。僕にとっても本当に楽しい一時でした。


誰かとお話するときは、メールより手紙、手紙より電話、電話より面と向かっての対話。

解釈に齟齬が生まれそうな話題ほど、ニュアンスが伝わりやすいコミュニケーションの方がいいですよね。

ライブの良さは、そのことに通じると思います。


そういう意味では、ブログや本はメールに近いのかな。

声の抑揚やトーンによるニュアンスも伝わらないし、肉筆のニュアンスも感じられない。

だからこそ、より気をつけて言葉を選ばなきゃいけないんだろうけど、そうしてるとまた妙にまとまっちゃって、つまんなくなったりしてね。いやはや、難しいものです。

顔が見えない分、ニュアンスを掴み取るのは大変だと思いますが、僕のお話したい趣旨を汲み取っていただけたら幸いです。


さて、今日は、ちょっと連載を中断させていただき、ここ最近特に多くご質問いただいている「うつ病」についてお話したいと思います。

このブログのコメント欄は勿論のこと、トークライブ会場でも、この「うつ病」についてのご相談は、本当に多いんです。

で、これまでも何度かお話してきた話題ではありますが、最近また特にご相談件数が増えてきましたので、改めて、僕の思うところをお話します。

※でもこれからお話する内容は、医学的・科学的根拠を示せるものではありませんので、あくまで個人の経験談の一つとして捉えてください。


最初に、結論からお話します。


「自分に対する素直さ」が、正常に発動されさえすれば、うつは簡単に治ります。

これは、『「素直さ」の発動を阻害しているカルマから離れることができれば治る』という風に言い換えることもできます。

そして、その「自分に対する素直さ」の発動を阻害しているカルマの正体は、実は、その人が持っている「優しさ」という“観念”なんです。

つまり、自身の持つ「優しさ(という個人的に保有している観念)」を手放さない限り、回復は難しい、ということ。

うつ病から脱することの難しさは、ここにあります。

誰だって、自分の優しさを放棄したくないですからね。優しい人なら、余計に手放したくないでしょう。

「優しさ」を手放す。

そう聞いた今、多分、相当な抵抗や疑問を感じられていると思います。

多くの人は、「そんなことをしていいのだろうか?」という反応になると思います。

ここ、注意して聞いてください。

僕が手放すことをオススメしているのは、「愛から発動される優しさ」ではなく、「観念として保有されている優しさ」のことなんです。


分かりづらいでしょうから、少しずつ、ご説明していきます。


まずは、「うつ」という症状の原因から。

一般的に言われるように、この症状の原因は「ストレス」です。そのことに、間違いはありません。

で、そのストレスの元となっている事柄や環境を改善したり、それが難しければ、その環境から離れるなどの対策を通して回復を試みようとしたりします。

でも、本当は、そういうことではないんです。


確かに、「ストレス」が発端となって、「うつ」という症状が顕著化されました。

だからこそ、その「ストレス」を軽減させるということは、理にかなっています。

でも、

その「ストレスを生む原因」を、間違って捉えているんです。

ストレスを生む原因は、事柄や環境の中にはありません。

だから、その事柄や環境が改善されたり、離れることが出来たとしても、根本的な解決にはならないんです。

本当の原因が改善されていないから、一時的に症状が緩和されたとしても、再発してしまう可能性が残ってしまいます。


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ここは勘違いしないでくださいね。

僕は何も、「その事柄や環境を改善するな(理不尽な環境に甘んじていろ)」とか、「その環境から離れるな(ストレスの原因と闘え)」という話をしているわけではないんです。

投薬治療も否定しません。

ただ、「そのことによって、根本的な原因が解決されたわけではない」と言っているだけなんです。

環境の改善や、距離を置く、抗うつ剤を服用するなどの対応は、それはそれで、確かに、症状の緩和に繋がります。

だから、その症状が緩和された時にこそ、「根本的な解決」に目を向けて欲しいのです。

*****


では、その「根本的な原因」はなんなのでしょうか。

それが、冒頭にお話した「優しさという名のカルマ(誤解されて保有されている“優しさ”の概念)」なんです。

だから、うつになりやすい人には「いい人」が多いんです。


勤勉な人。
几帳面な人。
真面目な人。
責任感の強い人。
温厚な人。
気配りのできる人。
頑張り屋さん。
頼まれたら断れない人。

上記は「うつ病になりやすい人・性格」としてメジャーなものの一例です。

でも、勤勉だから、几帳面だから、真面目だから、責任感が強いから、必ず「うつ」になるのかと言えばそうじゃありません。

頑張り屋さんでも、頼まれたら断れない人でも、「うつ」と無縁な人は大勢います。

だから、

勤勉 = うつになりやすい

ではなく、

勤勉 + カルマ(優しさ)

となった時に、うつになりやすい傾向が現れ出すんです。


このカルマに影響されると、

通常ならプラスに感じられる要素の数々が、勝手にマイナスに裏返り、それによって生じたストレスが顕在意識の中に蓄積され、症状として現象化されていく。

という流れが生まれます。


どんな状況を前にしても、全てが「マイナス」に変換されてしまうんです。

たとえばね、僕の時は、こんな感じでした。

他人に構われると、「うざい」と感じます。「俺に構わないでくれ!」という状態。

でも、構われないと、「寂しい」と感じます。「構ってくれ!」という状態。

構われても、構われなくても、どっちもヤダという、困った状態です。^^;


「うつ」には、そういう特徴があるため、いわゆる「ポジティブシンキング」は、症状の改善に繋がりません。

むしろ、そういった「プラス思考」を取り込めば取り込むほど、それをそのまま「マイナス」に変換して取り入れてしまうことに繋がるため、病状を悪化させてしまう可能性があります。

「提示されたプラス思考に取り組んでいるのに、未だ改善されることのない私」「みんなが折角アレコレしてくれているのに、その優しさに応えられない私」という自覚だけが膨らみ、自己卑下に拍車がかかります。

なので、この症状から脱するために必要なのは、「プラス(良いと思われること)」を増やすことでも、「マイナス(ストレスになると思われる状況)」から逃げることでもありません。

まずは、あらゆる状況を「マイナス」に自動変換して認識してしまう思考回路の存在に気づくことなんです。

自分の思考回路を変えようとはしないでください。

ただ、その存在に、気づいてください。それだけで十分です。

もしかしたら、もう既にその段階に入られている方も多いかもしれませんね。

どうあがいても、悪い方にしか考えられない自分に嫌気がさしている。そんな状態です。

その段階であれば、次の理解、第二ステップに進みましょう。


うつ病の方が抱えている、ストレスの正体を明らかにします。

人によっては耳が痛いかもしれませんが、落ち込まないように、落ち着いて聞いてください。

うつで苦しんでいる人の心にあるストレスの正体は、肥大化した自己卑下(罪悪感)や犠牲心です。

そしてそれは、優しさゆえに培われました。


たとえば。

「優しさ」というカルマの一つのカタチ、『怒ってはいけない』という思考に縛られている場合。


腹の立つ状況を前にしても、(優しさゆえに)その怒りを露わにすることを抑えます。

人によっては、「忘れたことにする」という仕舞い込み方もあるでしょう。

「悪いのは私の方」と、無理矢理変換することで飲み込む場合もあるでしょう。

いずれにせよ、そのことによって発生した怒り・攻撃性が消えたわけではありません。

そのエネルギーは、そのまま、外側(外界)ではなく、内側(つまり、自分)に向けて流れてしまったのです。

そして、それが自分で消化処理できなければ、そのまま蓄積されることになります。

が。

この蓄積が、大変なのです。「ただ溜めておく」という簡単なものではありません。

怒りのエネルギーは、巨大な「動的エネルギー」です。

その怒りが大きければ大きいほど、そのエネルギーは出口を求めて暴れまわります。

だからこそ、蓄積させておくには、その動きを「押さえ込む」必要が出てくるのです。


*****

それを押さえ込むことが出来なくなり、外側に爆発してしまえば「殺人」などといった狂気になり、内側で爆発してしまうと「自殺(外側に破壊的エネルギーが向かわないように、という優しさが背景となる犠牲心)」になります。

*****


エネルギーを押さえ込んでいる分、自分の行動力も抑制されてしまいます。

そのことが、原因不明の疲労、モチベーションや気力の低下、不眠などに繋がり、うつ症状をもたらしてしまうんです。


ここで一つ、お伝えしておきたいこと。

それは、「怒りは、無理に抑えないほうがいい」ということです。

(だからといって、周りに当たり散らせばいいということではありませんよ)

ただ、少しだけ、冒頭でお話した「自分に対する素直さ」に目を向けて欲しいんです。

自分が感じていることを押さえ込まずに、素直に感じてみて欲しいんです。

怒りだけではありません。ありとあらゆることです。

周りに合わせることになれてしまうと、自分が本当に求めているものが、さっぱり分からなくなってしまいます。

本当に些細でつまらないことで構いません。

それが、自分の理想との間に直接的な繋がりが無いように見えても構いません。

「したくないこと」や「できないこと」ではなく、「したいこと」「できること」に目を向けてみてください。


そこから、少しずつ「素直さ」を取り戻していきましょう。


え? 取り戻せそうもない?

だから、目を向けるのは、「できないこと」じゃなくて、「できること」ですよ。^^




さて、うつの原因となるのは、怒りのエネルギーだけではありません。

もう一つの大きな要素に、「罪悪感」というものがあります。


こちらも、少々話が長くなりそうなので、また改めさせてもらいます。




【トークライブ・インフォメーション】

コラボトークライブ「阿雲の呼吸」

下記リンク先、または、お近くのファミリーマート(Famiポート)でお買い求めください。

※システムの都合上、予約のキャンセルは可能ですが、ご購入後のチケットの払い戻しは出来ませんので、ご了承のうえお買い求めください。

※ありがとうございます。京都・横浜ともに第一部は、完売となりました。
 第二部(「瞑想」をメインテーマとしたお話の予定)には、まだ空席がございます。


◎7月7日(土)京都 (携帯サイトはこちら

◎8月4日(土)横浜 (携帯サイトはこちら


《パソコン・携帯からの購入方法がわからない方は、お近くのファミリーマートさんでご購入いただけます。》

ファミリーマート店内にあるマルチメディア情報端末「Famiポート」で「アウンノコキュウ」を検索してください。

詳しくは、こちらのページの『チケットを探して買う場合』をご参照ください。




【ソロトークライブ】

神戸開催のソロライブ、また、「平日のお話会 月イチ☆」7月分の受付中です!

◎あの世に聞いた、この世の仕組み in 神戸

【日時】7月8日(日) (14:30開場)15:00~17:30

【会場】TKP三宮会議室 会議室1
    兵庫県神戸市中央区磯上通8-3-10 三宮三和東洋ビル 11F
    ・地下鉄海岸線 『三宮・花時計前駅』 (さんちか・C2出口)より徒歩1分
    ・地下鉄西神・山手線 『三宮駅』 (A9出口)より徒歩2分
    ・JR 『三ノ宮駅』 (西口)より徒歩4分

【料金】お一人様3,000円

※お申し込みは【こちら】(携帯からお申し込みの方は【こちら】



◎平日のお話会「月イチ☆」

【日時】7月24日(火) (19:00開場)19:30~21:30

【会場】三鷹産業プラザ 701会議室(藤)
    三鷹市下連雀3-38-4

【料金】お一人様2,000円

※お申し込みは【こちら】(携帯からお申し込みの方は【こちら】 ※完売御礼



◎もっと あの世に聞いた、この世の仕組み in 福岡

こちらは、下記の実行委員会宛にメールでお申し込みください。

【日時】7月28日(土)18:15~20:45(17:45開場)

【会場】ももちパレス小ホール
    福岡県福岡市早良区百道2丁目3-15
    ・地下鉄藤崎駅下車すぐ

【料金】お一人様 3,000円

【お申し込み・お問い合わせ】雲黒斎講演会 in 福岡実行委員会

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