香港旅行雑記・・・・・5

2012年01月15日 | 
 まあ私は何の準備もしないままだったが、夫は一応「地球の歩き方」の最新版は見ていたらしい。そこに張られた付箋の多さを見れば、頑張ってくれたに違いない。

 だから、位置関係は頭に入っているらしい。私に至っては何と言っても方向音痴。ホテルの名前と多少の香港ドルだけは、ポケットに入れていたもんね。

 携帯という便利な物を持つと、待ち合わせだけには苦労しないけど、この地ではぐれたら少しは大変だろうから。

 九龍の青空市場を目指す、たしかそのそばに「ヒスイのマーケット」があったはず。付箋だらけのガイドブックを一方はメガネをかけないと見えないし、もう一方ははずさないと見えないのよね。

 ヒスイを扱うお店がずっと並ぶがその一画が賑やかだった。ちょぅど原石が入荷したところみたいで、大勢のプロらしき人々が、荷解きしつつ検品をしている。あそこから削り出すのだと、ひとつ利口になった気分で見ていた。どちらにしても立派な宝石には縁と興味がないからね。

 ヒスイマーケットで探していたのは、2年前冷やかし半分でのぞいていたマーケットで、リリアンでストラップを編んでいる人に出会ったからだった。マーケットは同じような物を並べている間口1間ばかりの店がズラッとならんでいる。

 2年前暇な私はその編む手元を眺めていた。干支のヒスイ石をはめこんだ亀を作っていた。記念にいいわね、と夫と自分の干支の物を探したが、一つしかなかった。待っているから作ってと、私が手元を務めて編んでもらったストラップ。

 干支の石が2つに飾りの石が2つあるうちの飾り石を最近不注意で割ってしまった。多少汚れもしたから、新しいものを編んでもらおうと市場中を探した。

 たしかこのあたりと見当つけて、そのストラップを見せたら、その人のことは知らないという。でも直すならできると言う。その彼女がこれは「ほ・ん・も・の」だからと続けた。おもむろに棚の下から引っ張り出したのは、同じ細工用の石だった。リリアンの袋から同じ色を選び出し、10分もしないうちに直してくれ、テングス糸で携帯に取り付けてもくれ、さらにこの後もこれを使えばとテングスをくれた。たったの20香港ドルで。

 彼女は自分の店の商品を「これは偽物、本物はこれとこれ」と説明してくれた。本物のボリュウムは1割ほど。これで商売になるのだろうかと、私のほうが心配になる。お礼の意味で彼女が本物だと言った中から、ひとつのストラップを言い値で求めた。

 とても心温まる旅の思い出ができた。直しはできるけど、作れないといった彼女、ところで何語で話したのかしら(笑)
                          依田美恵子

軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


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