鬼嫁を通せるか。

2008年04月17日 | 家族
83歳の母が「みーんないい座椅子を使っているから、私も欲しい」と言い出した。みーんなとは、先日のクラス会に出席した同じ年齢の方々だ。父がそばで「いいのを買ってあげよう」という。それを私がはたから「だめ、おかあさんもうちょっとがんばって」と鬼嫁のごとく止める。

 齢を重ねるということは、まず足腰が弱ってくるということだ。デスクワークの私も年々それを感じる。歩くのはねえーとこの頃は公民館にも父の運転手つきである。それでも現役で主婦をしていてくれるありがたい母である。

 座椅子は今に始まったことではない、私がもう少しがまんをして・・・・と止めていたのである。座椅子に寄りかかって過ごす時間が長ければ、筋力が衰えるのだ。これから10年後も、自力で生活してほしいとの願いからである。

「他の事がんばるからー」という言葉に、私鬼嫁を通せるかしらねぇ。
まあここまで言えるのもあなたの娘になつて30数年ですからねぇ、おかあさん。

                         依田 美恵子

 
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