夏目漱石書簡集をいただいて。

2008年02月25日 | 読書
「また当たりましたよ」の言葉に重ねて「宝くじもあたりますかー」と、事務所に飛び込んでこられたのは「大同生命」の上原さき子さんだ。

 何に当選したかといえば、大同生命が月1回発行している情報誌「One hour」の中で本の紹介コーナーがあり、その紹介本を、10人にプレゼントしてくれる企画に、暮に休日出勤した日、机廻りを片付ける折に応募したのだった。

 2年ほど前に子供向けの本に応募して頂いていたから、「まさかー、またいただけるの」というのが本音だった。

 この頃このコーナーの担当は「夏目房之介」さんだが、彼は夏目漱石さんのお孫さんだ。その彼が「漱石書簡集」三好行雄編をとりあげたのだ。
その彼が手紙を書く時の参考にするというくだりに、妙に反応したのである。

 この頃プライベートで手紙を書くという機会が減った。友人たちともメールですませることが多い。でも若い人なら用件のみでもいいが、この年になれば、メールにだって手紙の手法は役にたちそう・・・・そう思って・・・そう素直なままの気持ちを文字にして投函したのだった。

 学生時代漱石にのめり込んだ時期があった。きれいな文章を読書ノートに書き写したものだった、そうあれは、たしか椿の文章だったなと思い出した。あの当時だって十分古典だったのだから、今ならなおさら古典だ、そして手紙も死語ということなのだろうかと届いた本を手にして思った。

 書簡集といえども、一つひとつが小さな作品のように思える、さすがに明治時代の文章はむずかしい。でもその文面に相手に対する思いやりがストレートに感じられる。・・・・わたしが何を得られるのか楽しみにしたい。・・・睡眠時間が増えたりして・・・。
                         依田 美恵子
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