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「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

日本と世界のリアル状況確認と僕の思索を書き留めるブログ。
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福島第一原発4号機の燃料取り出し完了。木材チップ放置を発見しても、まともに対応しなかった滋賀県職員。

2014-12-20 18:25:09 | 福島第一原発と放射能

毎週金曜夜に配信、木下黄太メールマガジンの最新号 [第46号 2014/12/19]の内容です。

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【 「火曜サスペンスもびっくり!!「近所に変死(⇒突然死)が多く、警察や鑑
識に慣れっこになった」という、福島・郡山からの便り 】
【 「黒い物質」とも見える釧路の放射性物質汚染集積、その付近で確認されて
いる植物奇形 】

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 まず、この話が一番怖いのは、放射能でもなく、政府でもなく、実は人の意
識ではないのかというところです。福島の郡山から聞こえてきている話です。
タイトルの後は頂いたメールを引用して紹介いたします。

続きは購読してお読み下さい⇒http://www.hoshanobogyo.com/

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福島第一原発の4号機は、使用済みも含めて、1533本の核燃料をプールからの取り出しを終えたそうです。4号機の建屋プールが健全に保てるのか、否かは、他国から最も心配された点でしたから、その懸念していたポイントは、この廃炉作業の中で、一応クリアしたと思います。

これは、素直に喜ぶべき話でしょう。

福島では、きょうも震度4の地震が起きていますから、すこしでも危機的状態は改善が望ましいです。

勿論、当時稼動していなかった、4号機だから取り出せていてるだけで、高線量の1号機、2号機、3号機はメドも立っていません。


さて、きのうは滋賀県で、木材チップ放置事件で会見がありました。会見の中で、問題なのは、滋賀県が当初の話で嘘

をついていたということです。

木材チップの搬出に関して、いまだに搬出した先も明らかにしていないし、搬出に関わった業者もあきらかにしていません。

しかし、それを善意の第三者と表現していましたが、実は結局、木材チップを捨てた元官僚の田中社長の関係先だったということです。田中社長から示された業者です。

「確定できなかった」と意味不明の言い訳をしていますが、要は田中社長側に運び出させることを了解させる為、相手側の言い分を丸呑みしていたということです。

当時の嘉田知事が問い詰める関係者に、電話口で「それしか手段がないのに」と怒って答えたというエピソードを聞いている僕には、とても納得できる構図です。

それを公的に嘘をついて説明したのが、滋賀県の役人レベルということです。この会見も、更に誤魔化しているだけだと思います。

また放置された直後とみられる、去年3月に、地元の環境事務所の職員がこの汚染木材チップを発見していたそうです。にもかかわらず、適正な対処もしていなかったそうです。

これは、論外。基本業務もおこなう能力が、滋賀県の職員にないことが露呈しました。何のための、環境事務所なのか、さっぱりわかりません。

正直、あまりにも滋賀県の役人レベルが低いことが、今回、またしても、はっきりしたということです。

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日本のリアルな現状から、福岡という位置をどのように捉えるか。東京から岡山へ移住し初の来福となる三田医師と、震災後全国で講演し福岡でも定期的に講演を重ねてきた木下黄太。この二人による待望の本音トークです。 トークイベントにぜひご参加下さい。  

 【1/25(日)午後 三田茂医師&木下黄太講演会 in 福岡】

 申込&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/242461/

2015年1月25日(開場14:00/開演14:30)

福岡市立中央市民センター・ホール 福岡市中央区赤坂2丁目5-8 

地下鉄空港線「赤坂駅」2番出口徒歩5分

バス→明治通り「赤坂門」バス停から徒歩5分、国体道路「警固町」バス停から徒歩3分

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来年の皮切りとなる講演、それが熊本。

【1/25(日)午前 三田茂医師&木下黄太講演会in熊本】 

2015年1月25日(日)  9:30開場 9:45開演  

場所/市民会館崇城大学ホール(熊本市民会館)大会議室 
熊本市中央区桜町1番3号  

熊本交通センター(バスターミナル)から徒歩2分、もしくは市電の花畑町電停から徒歩すぐ。

 詳細&申込先⇒http://kokucheese.com/event/index/241118/

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原子力に反対する 100 個の十分な理由 ~100 gute Gründe gegen Atomkraft~

 

#36 チェルノブイリより悪い事態

ドイツの原子力発電所で破局的な大災害が発生すると、それはチェルノブイリ事故よりも大
きな被害が出る。
ドイツの原子力発電所は、原子炉内に黒鉛を抱えていないため、チェルノブイリのように
火を噴くことはない。それゆえ放射性雲が爆発後にそれほど高い上空まで運ばれることは
なく、放射線量は数百 km の範囲内において強く増加する。ドイツの人口密度はチェルノブ
イリの地域より 7 倍高く、ライン-マイン地域のそれは約 30 倍だ。明らかにより多くの人び
とが、より高い放射線量に犯されることになる。


この人口密度問題は、福島第一原発事故で、首都圏や仙台周辺などで懸念される話です。公衆衛生的な感覚では、健康被害が起こる%が多少下がっても、人口密度が何倍、何十倍となる地域では、患者の絶対数は圧倒的に膨れ上がる可能性があります。首都圏のリスクを僕が強く感じるのは、こういう観点のことも大きな要因だと思うからです。この話は今後も、注視していくべきでしょう。