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「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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プルトニウムを利用するプルサーマル発電の高浜原発を再稼動させようとする日本の狂気。

2014-12-18 14:38:23 | 福島第一原発と放射能

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【 東京23区のある地域から聞こえてきた相次ぐ訃報や救急搬送 】

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 高浜原発を再稼動させるように、原子力規制委員会は事実上のGOサインを出しました。

こうした再稼動ありきのスタンスしかない、原子力規制委員会という存在には不満しかありません。

この状況下で、 大阪の橋下市長は、高浜原発の再稼動を巡って、「最終責任が不明瞭なので反対」という話を始めています。この発言は、彼のことですから、額面どおりに受け取るわけにはいきません。

 しかし、関西電力の最大消費地である首長が、高浜原発再稼動を原子力規制委員会が事実上認める方向を打ち出したところ、再稼動に反対を表明したのは間違いありません。こうしたことにきちんと対応させるように、大阪市民や大阪のマスコミが、彼を見ていないとなりません。

 また、滋賀県の三日月知事も「安全協定の締結ができず、広域防護体制や避難計画も不十分」としていて、政府が動かすなら、断固抗議するという立場です。

高浜原発の3号機と4号機は、1985年から始まっていて、そろそろ30年になる原子炉で、87万kw。

しかも2011年1月から、3号機はプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を使うプルサーマル発電を本格的に開始して、福島第一原発事故以降に、その稼動は止められたままでした。

まだ、この原子炉での、MOX燃料使用による稼動の経験値は高いとは言えません。

しかもMOX燃料は、何かがあった場合に、その影響は通常発電所の比ではありません。

燃料として、プルトニウムを使っているからです。

「炉心の4分の1にMOXを装荷した場合、ウランだけの炉心の場合と比べ、重大事故から生じる潜在的ガン死は、42~122%*、急性死は10~98%*高くなる」 エドウィン・S・ライマン博士

 勿論、この推定よりも、危険は増大すると考えるべきで、原発重大事故が、福島第一原発でおきている国で、プルサーマル発電を再稼動させるという判断をすることは、狂気の沙汰と思います。

原発の中でも、万が一の事故の場合に、リスクが高くなるプルサーマル原発、しかも人口集中地の近畿圏に近い原発を再稼動させようとする、狂った所業がおこなわれようとしていることには、徹底して反対するしかありません。

重大事故がおきた場合に、30キロでなくて、300キロ圏がやられる可能性を僕らは真っ先に考えるべきです。

首都圏が放射性物質に汚染されて、多くの人が被曝しました。

これが、近畿でおきたら、日本はいったいどうなるのですか。

答えは、壊滅しかありません。

徹底して反対する以外に、生き残る道はありません。こうした狂った選択を平気で行う思考停止国家が、この日本ですから。

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 汚染について、健康症状などについて、報告をして下さい。こうした報告がいろんなことの鍵になります。

 

きちんとした情報をメールしていただければ、お電話などでお話いたします。ご相談も、まともなお話なら、お伺いします。

連絡先⇒nagaikenji20070927@yahoo.co.jp (僕しかこのメールは読んでいません)

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 日本のリアルな現状から、福岡という位置をどのように捉えるか。東京から岡山へ移住し初の来福となる三田医師と、震災後全国で講演し福岡でも定期的に講演を重ねてきた木下黄太。この二人による待望の本音トークです。 トークイベントにぜひご参加下さい。 

 

 【1/25(日)午後 三田茂医師&木下黄太講演会 in 福岡】

 申込&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/242461/

2015年1月25日(開場14:00/開演14:30)

福岡市立中央市民センター・ホール 福岡市中央区赤坂2丁目5-8 

地下鉄空港線「赤坂駅」2番出口徒歩5分

バス→明治通り「赤坂門」バス停から徒歩5分、国体道路「警固町」バス停から徒歩3分

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来年の皮切りとなる講演、それが熊本。

【1/25(日)午前 三田茂医師&木下黄太講演会in熊本】 

2015年1月25日(日)  9:30開場 9:45開演  

場所/市民会館崇城大学ホール(熊本市民会館)大会議室 
熊本市中央区桜町1番3号  

熊本交通センター(バスターミナル)から徒歩2分、もしくは市電の花畑町電停から徒歩すぐ。

 詳細&申込先⇒http://kokucheese.com/event/index/241118/

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原子力に反対する 100 個の十分な理由 ~100 gute Gründe gegen Atomkraft~

#34 ホウ酸

原子力発電所を稼動する複数の事業者は、長年にわたって組織的に稼動の際の法令規
定を無視している。
17 年間にわたり原発フィリップスブルクでは、十分なホウ酸濃度を緊急注水容器に準備
しないまま稼働を続けた。それは、緊急時に炉心に注入されるべきものである。緊急注入
水の中のホウ酸濃度が足りない場合、炉心への注水は「火にガソリンを注ぐ」ような効果を
招く。
原発稼動をする事業者はそんなことは気にしない。それどころか、彼らはむしろ意図的に、
稼動の際のハンドブックにある規定を無視している。数々の調査は、他の原子力発電所に
おいても長年にわたって、十分なホウ酸を準備しておらず、緊急の冷却システムが完全に
は機能しないことを報告している。

ホウ酸を投入することが、緊急時における原子炉の安定に重要なことは、福島第一原発事故で僕らも確認しました。ホウ酸という単語が聞こえてくるだけで、警戒度が上がります。