「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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【個別汚染調査】北海道・釧路で「黒い物質」とも見える放射性性物質の集積を発見、その写真と数値データ。

2014-12-17 16:36:03 | 福島第一原発と放射能

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本日は、豪雪と暴風、そして、根室では高潮で洪水のような状況になっている北海道の東部エリア。真冬に大変な状態で、皆さんのご無事を祈るしかありません。 

さて、この地域から、以前に次のようなデータをお伝えしています。

これは元々あったセシウム137の汚染に一定量の汚染が加味された状態で、この数値から考えると、北海道の釧路エリアでは、静岡西部から愛知県東三河エリア程度の汚染がある可能性は想定していました。

まずは以前にもお伝えしたデータから、再度掲載します。

【個別土壌調査・北海道釧路近辺】

釧路国道沿い。白糠町の道の駅の先。海岸に近い砂地。風も強い場所。

セシウム134  7.44Bq/kg

セシウム137  12.48Bq/kg

セシウム合算  19.92Bq/kg

海岸に近い風の強い場所でこの汚染がありました。 セシウム134が検出されていますから、間違いなく福島由来です。僕が2011年に直接採取したデータ。


今回、新たに頂いた報告は、それを裏付けるものですが、三年半が経過して、セシウム134の減衰が進む中でも、集積しているようなところで、一定量の汚染蓄積がありました。

福島や東葛のホットスポットで、「黒い物質」という報告がありますが、これもそういう見た目のものを採取したところ、勿論、数値はいわゆる「黒い物質」とはかなり違いますが、それでも、その周辺土壌の通常の値(僕の以前の採取データは、このあたりの通常の値よりも高いと判断しています)よりも、比較すると大きい数値が出ているということです。


【個別汚染調査・北海道釧路】

北海道釧路よりの報告。釧路湿原沿いにとおるJRの線路沿い。今年の夏の採取。ゲルマニウム半導体検査機によるもの。

セシウム134   13.53Bq/kg

セシウム137   41.43Bq/kg

セシウム合算  54.96Bq/kg


 「2011年 木下さんが釧路で講演をなさった時に、放射能の雲があった場所にはきっとホットスポットがあるとお話をなさいました。今年の夏、自宅そばのアスファルト上の黒い物質を測定したところ、セシウム134が確認されました。他には 汚泥、路上の苔からも濃度の差はありますが同じような比率で検出される事を確認しましたのでお知らせします。」


そもそも、セシウム137は数Bq/kg程度、3.11前からこのあたりで存在してもおかしくありません。そしてセシウム134は3.11.以降に、減衰で、三分の一よりも少なくなっている可能性はあります。

 元々は、100Bq/kg位の汚染集積であったものが、減衰や雨などで、このくらいの数値として出てきていると考えるべきでしょう。釧路は3.11以後は、普通の土壌で数Bq/kg~20Bq/kg程度の新たな汚染があってもおかしくはないため、集積では、5倍から10倍程度の数値が出ることは、あたりまえに想定できます。

勿論、これはセシウムだけです。他の核種もあるとは思います。

北海道の東部側に汚染がないと考えるのは、多分間違いです。報告が全く来ない青森の太平洋岸や、北海道東部は、山で遮られずに、海上から到達した放射性物質が、距離は遠くても一定量は到達していると考えるべきです。おそらくもっとはっきりと汚染のある場所も、存在していると考えたほうが良いと思います。地形や地域によって。こうした確認作業はとても大切です。

これからも、報告をお願いします。

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 汚染について、健康症状などについて、報告をして下さい。こうした報告がいろんなことの鍵になります。

きちんとした情報をメールしていただければ、お電話などでお話いたします。ご相談も、まともなお話なら、お伺いします。

連絡先⇒nagaikenji20070927@yahoo.co.jp (僕しかこのメールは読んでいません)

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 日本のリアルな現状から、福岡という位置をどのように捉えるか。東京から岡山へ移住し初の来福となる三田医師と、震災後全国で講演し福岡でも定期的に講演を重ねてきた木下黄太。この二人による待望の本音トークです。 トークイベントにぜひご参加下さい。 

 

 【1/25(日)午後 三田茂医師&木下黄太講演会 in 福岡】

 

申込&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/242461/

2015年1月25日(開場14:00/開演14:30)

福岡市立中央市民センター・ホール 福岡市中央区赤坂2丁目5-8 

地下鉄空港線「赤坂駅」2番出口徒歩5分

バス→明治通り「赤坂門」バス停から徒歩5分、国体道路「警固町」バス停から徒歩3分

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来年の皮切りとなる講演、それが熊本。

【1/25(日)午前 三田茂医師&木下黄太講演会in熊本】 

2015年1月25日(日)  9:30開場 9:45開演  

場所/市民会館崇城大学ホール(熊本市民会館)大会議室 
熊本市中央区桜町1番3号  

熊本交通センター(バスターミナル)から徒歩2分、もしくは市電の花畑町電停から徒歩すぐ。

 詳細&申込先⇒http://kokucheese.com/event/index/241118/

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原子力に反対する 100 個の十分な理由 ~100 gute Gründe gegen Atomkraft~

 

#33 人為的なミスのリスク

人間はミスをする――それは原子力発電所では致命的となる。
バブルの開閉を間違う、警告信号を見落とす、スイッチを入れ忘れる、命令を間違って理
解する、緊急時に誤った対応をする――技術的・施設面ではなく、人為的なミスが、原子力
発電所においてはとりわけ危険な事態を引き起こす多くの原因となる。「人為的なミスのリ
スク」は事前に計算できない。
そうした前提がありながら原発従事者という人間が、トラブル発生時には炉心溶融を回避
するために、常時作業とは全く異なる非常に重要な緊急事態の対応を行うべきだという。
原子力発電はミスしない人間を要求する。しかしそんな人間は存在しないし――とりわけ
原子力発電所の非常事態などという極度のストレス下でミスをしない人間などいない。