塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

今、スカウトが集まる舞台と言えば

2019-10-05 01:16:57 | 日記
 1996年、当時日本五輪代表を率いていた西野朗氏は、戦力の再確認に迫られます。

 それは前線の核として、中田英寿や前園真聖から絶大な信頼を得ていた小倉隆史が膝に大怪我を多い、戦列を離れることが決定したためです。

 小倉は四日市中央工業から名古屋グランパスに加入するも、オランダで研鑽を積むために渡欧し、エクセルシオールで素晴らしい活躍を見せます。

 彼がJリーグで戦うことを決めた背景には

 五輪代表としてアジア予選を勝ち抜く
 本戦に出場して欧州の強豪クラブのスカウトに、力を見せつける

 という算段があったためです。

 そう、1990年代は五輪がスカウトの目を釘づける舞台だったんですね。

 (この点は既に杉山茂樹氏も指摘いましたが)

 しかし、それから20年以上の月日が流れ、本当に実力があると認知された選手が、欧州のビッグクラブにそのまま在籍することが珍しくありません。

 レアルのヴィニシウス・ジュニオールはその代名詞でしょうし、キリアン・エムバッペもモナコ在籍時から、周囲が度肝を抜くプレイを見せつけてきました。

 そして、スカウトが注目する舞台は、現在五輪でもなくワールドカップでもなく

 「チャンピオンズ・リーグ」
 「アジアや南米、など穴場のリーグ」

 へと変化しています。

 今J1に続々とスカウトが向かうのも、契約違約金が安く確かな働きが期待できるためであり、日本車でいればレクサスやスカイラインのような高級車ではなく、ムーヴやワゴンRのような

 「実用的で規律を乱さない選手」

 というとらえ方に違いありません。

 リバプールのファンが

 「タクミ・ミナミノは、今すぐにでもアンフィールドに来るべきだ」

 と讃えたこと、これは南野にとって素晴らしい評価と言えますね。
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人気がありすぎることの弊害

2019-10-05 00:59:32 | 日記
 皆さんはゴールドウインと聞いて、何を連想するでしょうか。

 僕はカターレ富山のジャージ・スポンサーと返答しますが、この返答は少数でしょうね。

 多くの方はアウトドア・ブランド「ザ・ノースフェイス」の版元、という印象が強いに違いありません。

 コロンビア、パタゴニアに代表されるアウトドア・ブランドの商品はこれから寒くなるにつれて大きく売り上げを伸ばします。

 スウエーデンのサッカーが好きならなホグロフス
 イングランドのサッカーが好きならばカリマー
 日本のサッカーが好きならばモンベル

 というアウトドアをサッカー観戦を混ぜた発想も、可能と言えば可能でしょう。

 ただ、ノースフェイスは今売上がすごく伸びている反面、僕が経営者ならばある点に留意します。

 それは人気商品であるがゆえの宿命ですが

 「現行品が中古品としてすぐに流れてしまう」
 「従って消費者が、新作ではなく過去の旧作を入手しやすくなる」

 という点にあります。

 僕の行きつけン中古店でも、ノースフェイスは大変な人気のようで、だからこそ売却したい方が多く押し寄せるわけです。
 
 店側は人気商品ですから

 販売時における防犯対策
 本物か偽物かを的確に見抜く

 注意点が必要でしょうが、その取扱数は他のブランドよりも俄然多いはずです。

 デサントの代名詞「水沢ダウン」も売られていますが、中古とはいえ価格はさすがに「こなれて」はいません。

 そう、デサントの水沢ダウンはデサントが自社の誇りをかけて製造した「日本生産の最高傑作」という付加価値があります。

 ノースフェイスは新品でも比較的価格が抑えめですから、中古に流れてしまうとヴィンテージでもない限り、価格はさらに買い求めやすくなります。

 ですから新品でなくともよい、という消費者が増加すれば、店頭での新品がだぶつきかねない、そう感じたのです。

 スパイクでもナイキやプーマの品が急激に値下げすることがありますが、これも在庫処理として致し方ないのでしょう。
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