塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

ナイキ、トッティのために黄金スパイクを制作

2017-04-27 01:05:31 | 日記
 「夫婦喧嘩は犬も喰わない」

 という格言があるように、夫婦はお互いを尊重しながら、同時に相手を諫めなくてはいけない場面が生じます。

 ナイキがローマの伝説、トッティのためにゴールドで覆われた特別スパイクを販売するのですが、この両者も過去に喧嘩別れした事実があります。

 2004年の欧州選手権、イタリア代表監督のトラパットーニは4-2-3-1の布陣で戦うことを表明し、同時に

 「この布陣はトッティありきの代物」

 と明言し、メディアを驚かせます。

 つまり、トッティの先発を確約させることで背番号10に安心感とやる気を与えようとしたのですが、一方でデルピエロを軸に先発が約束されたわけではない主力と、競争原理が働かない危険性が指摘されたのです。

 この大会はイタリアにとっては芳しくなく、トッティもナイキのスパイクが合わないとこぼしていたものです。

 以後、トッティは数年をディアドラで過ごします。

 2000年代中期のディアドラはアンブロジーニ、ヴィエリにインザギとイタリア代表の主力と多くの契約を結んでおり、その数年後にはアントニオ・カッサーノも迎え入れます。

 一方でディアドラからすれば、やはりトッティとの契約は特別だったのでしょう、頻繁に広告に登場させ専用モデルも制作しました。

 かつて喧嘩別れしたナイキと、トッティがどのように最接近したのか、正直よくはわかりません。

 それはディアドラとの契約期間もあるでしょうし、他の理由もあったのかもしれませんが、ナイキとトッティの折り合いは完全に良いものとなりました。

 ローマは来季、セビージャからモンチ氏を招へいすることが決定しており、新しい道を歩もうとしています。
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「ゴールが偶然の産物ではない」を読みながら

2017-04-27 00:45:24 | 日記
 アチーブメント出版から刊行されている

 「ゴールが偶然の産物ではない」

 は2009年の出版と日付はいささか古いものですが、2017年の今でも読み応えがあります。

 著者のフェラン・ソリアーノは現在チキ・ベギリスタインと共に、マンチェスター・シティの運営に当たっていますが、スペインを離れたサッカーの母国で、今どのような形で未来を見つめているでしょうか。

 少なくとも数年前から描いていた事、つまりグアルディオラの招聘には成功しました。

 グアルディオラを何としても招きたいと考えていたのはチェルシーも同様で、英雄のモウリーニョが2013年に2度目の登板を果たす際も、アブラモビッチが描く最善策は、スペイン人指揮官の獲得にあったのです。

 一方で監督選びに対して、ソリアーノもベギリスタインも新しい発見があったと思います。

 僕はグアルディオラの招聘で一番株を上げたのは、前任者のマヌエル・ペジェグリーニだと感じます。

 通常、指揮官がクラブからさようならを宣告された際、軋轢が生まれるのは当然です。

 しかし、ペジェグリーニが事を荒立てること、口汚く罵ることなくスムーズに指揮官をグアルディオラに譲ったこと。

 これはなかなかできることではありません。

 「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」

 かつて米国人指揮官、マッカーサーはそう語りましたが、ペジェグリーニを見ていると

 「恩は買うものではなく売るものである」
 「美しい去り際が、むしろ後任人事にプレッシャーを与える」

 事が見えます。

 さすがにグアルディオラも競争のあるプレミアでは、1年目から優勝というわけにはいかないはずですが、2年目に抜群の強さをみせる隣人のモウリーニョを出し抜き、優勝できるか。

 ここは注目されるでしょうね。
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