なんであの人って、あんな考え方するのかね。あり得ないよね。とうてい付き合ってられないよね? なーんて悩み抱えてる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『ストロング・マインド』(幸福の科学出版)で、こう教えておられます。
人は、みな、自分にとって都合のよい価値観のみを信奉したがる傾向を持っているので、価値観の多様性を認めるためには努力が必要です。(中略)
人間は、必ずと言ってよいほど、ワンパターンのものの考え方をします。
例えば、時間に厳しくて、とにかく時間が気になってしかたがない母親であれば、「子供が時間どおりに動かない」ということが絶対に許せません。それ以外の部分に、いくらよいところがあっても、時間どおりに動かない子供は許しがたく、そのことを延々と責め続けます。
そういう母親は、自分自身が時間どおりにピシッと行動しないと気が済まないタイプであるため、子供も、そのように動かないと、絶対に許せないのです。
子供が勉強でよい点を取ろうが、部屋の整理がきれいにできていようが、学校でほめられようが、友達が多かろうが、先生に何を言われようが、関係ありません。自分が時間を気にする人間なので、子供が時間を守らないことを絶対に許せないわけです。
そういう人は、ご主人に対しても、同じようなことを当てはめようとします。
そのように、一つのものの見方で、すべてを見ようとする傾向が、人間には出やすいのです。ところが、自分では意外とそれに気がついていないことが多く、それが自分の生き方だと思っているため、その生き方で、ほかの人を裁こうとします。
しかし、人を裁くのを少し待って、「人間には違いがあり、世の中には、いろいろな人がいる」ということを考えてみてほしいのです。
今の子供の例で言えば、「確かに、時間に関しては、いいかげんなところがあるかもしれないが、この子には非常に人付き合いのよいところがある。この人付き合いのよさが、少し時間を破ったりすることにつながっているのだな」という見方もあるでしょう。
そのように、「多様なものの見方ができるようになり、いろいろな人間の長所を受け入れることができるようになる」ということは、実は、人間としての成長なのです。(中略)
人と人とがぶつかり合う原因のほとんども、ここにあります。多様な価値観や多様なものの見方を、どうしても受け入れられず、「自分流の考え以外は認めたくない」という気持ちが非常に強いわけです。
嫁と姑の関係においても、そういうことがあります。
姑は、たいてい頭が固くなっているので、「世の中には、こういう嫁もいるのだ」ということを、なかなか認めようとはしません。(中略)
そのように、価値観が固まってきやすいので、かなり努力をして、「自分とは違う考え方や、自分が好きではない生き方のなかにも、人間らしい生き方や、値打ちのある生き方は、あるかもしれない」と考えることが大事です。(中略)
特に、自分自身の慰めや自慢の原因になっている長所の部分が、人を裁く材料となり、そうでない人をいじめる原因になりやすいのです。
気をつけないと、自分が幸福になった原因が、今度は不幸をつくる原因になりかねません。
(109~114ページ)
一つのものの見方ですべてを見て、裁こうとする傾向が人間には出やすいが、自分ではそれに気がついていないことが多い。
人がぶつかり合う原因は、ほとんどここにある。
努力して、多様なものの見方ができるようになり、いろいろな人間の長所を受け入れることができるようになることは、実は、人間としての成長である──。
考えてみると、相手を許せない思いがする事件が起きたとき、時間をおいてよくよく反省してみると、じつは自分のほうの見方も狭かったことを発見することは、けっこうあるような気がします。
それは結局、自分のもっている価値観以外にもさまざまにある別の価値観を受け入れることができれば、人間関係のあつれきが確実に減ってくるのではないでしょうか。
そしてそれこそが、人間として成長して行くことでもあるのは、とても分かる気がしてきます。
それはまさに、大川隆法先生のお教えどおりであるわけです。
ということで、今日は、人生の悩み解決について、とっても重要なポイントを教えて頂いたのだと、改めて私は思っているのです。
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『ストロング・マインド』
大川隆法著 |
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