理事長ブログ 心と体を癒やす

健康とは「健体康心」の略語です。体が健やかで心が康らかな状態を指します。心身の健康をセルフケアする方法を紹介しています。

円心五法の真髄537 体の情報から何が見えるのか

2016年04月13日 | Weblog
土曜日の「世界一受けたい授業」にお力添えを頂いている「久保 明」先生が出演されましたが、ご覧になりましたか。DIY健康診断という隠れた病気が自分で分かるという話をされていました。脳卒中の早期発見法や筋肉量や筋力が低下していくサルコベニアの診断法などが紹介されていました。

予防健康を普及している私たちにとっては体の情報からどの様なことが起きようとしているのかを探っていくのは得意とすることです。いくつかの症状を見ながらどの様なことが見えてくるのか探っていきましょう。

「目が疲れる」といえばパソコンやスマホで目を酷使して、目が疲れて首や肩の凝りに悩む人がいます。しかし、それだけではありません。目に何らかの反応が出てくることを五行から観察してみましょう。

目に関係している五行は「木」に当たり、臓腑では肝、胆になります。肝経や胆経のエネルギーの滞りが起きているかも知れません。肝臓や胆のうの機能低下につながり、目が疲れやすいのかも知れません。

「木」のエネルギーが低下してくると感情面ではイライラしやすくなり、感情を抑え切れなくて、子どもに怒鳴ったりしていませんか。また、最近、直ぐに切れてしまう人が増えていますが、もしかしたらこの「木」のエネルギーの低下が原因かもしれません。

また、季節では「春」、人生では「誕生」を意味します。全ての始まりと捉えることができます。ところが「木」のエネルギーが落ちていると、中々、一歩が踏み出せなくなってしまうことも起きてきます。

そのような時には肝経や胆経の経絡が流れてきている足を揉むことが大切ですね。フットセラピーを行い、特に肝経の経絡の始まりがある足の親指(第1趾)や胆経が流れてきている足の薬指(第4趾)を強めにグリグリと揉むようにしましょう。

また、胆経は目の外側の渕の「瞳子髎」のツボから始まります。目の外側の窪みに中指を押し込むようにして瞳子髎のツボを押します。その後、拳を作り、耳の上の側頭部を拳でグリグリと刺激するのも効果的です。

続いて、冷えで悩んでいる人はいませんか。冷えといえば五行では「水」を思い浮かべます。冷えがひどくなると腎臓や膀胱に負荷をかけやすくなりますし、逆に腎経や膀胱経の滞りが起きると冷えやすくもなってきます。

しかし、今回は別の視点から見てみましょう。最近多くなってきているのが、自律神経の失調から起きる冷えです。冷えとは縁のないようながっちりした体格の男性が冷えで悩まれているのはこの自律神経の乱れから起きている可能性があります。

同時に、「体がだるい」「疲れが取れない」「不眠で眠れない」など不定愁訴の症状が起きていないでしょうか。このような症状が起きているようでしたら、自律神経の失調から来る冷えと考えられます。

自律神経と関係している経絡といえば心包経、三焦経が考えられます。この経絡のエネルギーの滞りが起きると五行の「火」のエネルギーの低下にもつながります。

「火」といえば心経、小腸経とも関係しており、循環器のトラブルにもつながります。高血圧や低血圧、もっと怖いのは脳梗塞や心筋梗塞といった死につながる病気とも関係してきます。

感情面では「喜び」と関係しています。喜びは多いほうがいいのですが、喜んで興奮し過ぎると循環器などに負担をかけてしまいます。また、躁鬱のように感情の起伏が激しくなり、躁かと思えば、突然に鬱の状態になってしまいます。

自律神経やホルモンバランスに有効なのは私たちが提供しているフットセラピーやハンドセラピー、ヘッドセラピーです。これらのセラピーでくつろいで頂き、間脳を調整することが大切になります。

特に心包経や三焦経、それに心経や小腸経は手に経絡がつながっていますので、ハンドセラピーを行いましょう。心包経は中指につながっており、三焦経は薬指、小指には心経と小腸経がつながっています。この三本の指は強めにグリグリと刺激を行いましょう。

体に現れた状態から心身両面の色々な可能性を探ることができて、面白いと思いませんか。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士