本山健治の円心五法の真髄

「円心五法」の真髄を中心に健体康心についての気づきをお届けしています。

円心五法の真髄467 乾燥の季節、咳喘息にご用心

2014年11月05日 | Weblog
1日、2日は石川で個人セラピーと会員勉強会を開催して参りました。勉強会のテーマは「はつらつ元気」で紹介された糖尿病の予防法と糖尿病と診断された時のセラピーの実践法です。皆さんの反応からも糖尿病の方がいかに多いのかが感じとられました。

各地でこの勉強会を開催しています。開催を希望される方は本部事務局まで、お問い合わせください。

さて、この季節は五行の「秋」で晩秋ですが、空気が乾燥してきます。空気の感想は気管支などの呼吸器に影響を与え易くなります。最近、咳をしている人が私の周りにも多くなってきました。

この空気の乾燥と同時に、口呼吸をする人が多くなり、咳を引き起こしているようです。口呼吸は鼻を通らず直接気道や気管に乾いて、汚れた空気が入り込んでいきます。その為、気道に炎症を起こしやすくなり、咳の原因になります。気が付いたら口を閉じ、鼻呼吸を行いましょう。

咳が出るので、風邪だと思い、風邪薬を飲んでも、咳がおさまらない状態が数週間以上続いたら「咳喘息」の可能性があります。気道が狭くなり、ちょっとした刺激に過敏になり、炎症を起こし、咳喘息の引き金になります。

この原因は急な室内外の温度変化やタバコの煙、飲酒、ストレスなどで起きやすいのですが、ほこりやダニなどのハウスダストが原因で起きる場合が増えています。特にアレルギーを持っている人は気管に炎症を起こしやすく注意が必要です。

「気管支喘息」とは異なり、喘息特有のゼーゼー、ヒューヒューといった喘鳴(ぜんめい)はありませんが、咳喘息が長引いたり、くり返していると気管支喘息になることがあります。喘息というと子どものイメージが強いのですが、気管支喘息の7割は大人になって発症するそうです。

始めは風邪だと思い、風邪薬を飲んでも咳がとまらなかったら、早めに呼吸器科の専門医で診察してもらいましょう。咳喘息を放置すると約三割が気管支喘息に移行します。大人の喘息は子どもに比べ治りにくいので、早めの治療が必要です。

手軽にできる予防はないのでしょうか。口呼吸を鼻呼吸に変えることは話しましたが、うがいや手洗いはインフルエンザなどの予防にもつながります。外から帰ったら必ず、実践しましょう。同時に気がついたときに手の指を揉む習慣をつけるといいです。

特に親指と人差し指を強めに揉みましょう。親指には「肺経」の経絡が、人差し指には「大腸経」の経絡が流れてきています。「肺経」は分かるが、「大腸経」はなぜ?と思われたのではないでしょうか。二つの経絡は陰陽の関係にあり、深いつながりのある経絡なのです。

指全体を揉みながら、爪の生え際は特に強めに揉みましょう。気がつけば揉んでいるというような生活で「咳喘息」を含め、呼吸器に関係する病気を予防しましょう。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士