理事長ブログ 心と体を癒やす

健康とは「健体康心」の略語です。体が健やかで心が康らかな状態を指します。心身の健康をセルフケアする方法を紹介しています。

円心五法の真髄459 秋は便秘や下痢にご用心

2014年09月09日 | Weblog
今日(8日)は秋田に来ています。7日にトレーナーの更新講習会、今日は会員勉強会で、秋田の会員の方々と久々にお会いして来ました。皆さんから素晴らしいエネルギーを頂いてきました。

9月に入りましたね。まだ、残暑が厳しい地区もあるようですが、いよいよ秋になります。秋といえば五行では「金」に当たります。実りの秋で穀物が実ってくる時期です。同時に物事が成就してくる時期でもあります。

人生でいえば壮年期にあたり、人間として大きく成長して周りからの信頼も高まってくる時期です。しかし、「金」のエネルギーが落ちてくると中々物事が成就できなかったり、充実した人生を送ることができなく、経済面でも苦しんだりしてくることがあります。

このエネルギーを高めるには「金」に関係する「肺経」や「大腸経」の経絡のエネルギーを滞りなく流すことが大切になります。

この二つのエネルギーの滞りは鼻や気管支、肺などの呼吸器のトラブルの原因にもなります。同時に大腸にも影響を与え、便秘や下痢の原因にもなります。呼吸器は次回にまわすとして、今回は便秘や下痢で悩んでいる方への解消法についてご紹介いたします。

便秘と言っても色々なタイプがあります。女性の場合は、トイレを我慢して便秘になる「直腸性便秘」や腹筋力が低下して便秘になる「弛緩性便秘」などが多いようです。便意があっても無くても外出前にトイレに行く習慣をつけたり、腹筋力をつけるために歩く習慣などで解消することが多いのです。

しかし、慢性化した便秘は中々解消しません。少し時間はかかるかも知れませんが、毎日ハンドセラピーなどで経絡の滞りを取り除いていくことで、大腸の働きを高めることで便秘だけでなく、下痢にも効果的です。
また、大腸が冷えているために腸内細菌のバランスが崩れたり、蠕動運動が落ちていることも考えられます。足湯や半身浴で内臓まで充分に温めることも大切です。

それでは便秘を解消する為のハンドセラピーのセルフケアを紹介します。

①小指を付け根から回します。10回ほど回したら逆方向にも回します。
②小指を上下に挟み押します。付け根から指先まで5点に分けて押します。
③今度は左右に挟み押します。付け根から指先まで5点に分けて押します。
④2回繰り返したら、指全体をクルクルと揉みほぐします。
⑤爪の内側の角には「心経」の井穴「少衝」と外側の角には「小腸経」の井穴「少沢」があり、爪の角の周辺を痛いくらいにクルクルと刺激します。
⑥小指と薬指の間を挟み、薬指の施術を小指と同様に行います。小指側の爪の角に「三焦経」の井穴「関衝」があり、クルクルと刺激します。
⑦薬指と中指の間を挟み、中指の施術を同様に行います。親指側の爪の角には「心包経」の井穴「中衝」があり、クルクルと刺激します。
⑧中指と人差し指の間を挟み、人差し指の施術を同様に行います。親指側の爪の角には「大腸経」の井穴「商陽」があります。この指がメインになりますので、痛いのを我慢してしっかりと刺激します。
⑨人差し指と親指の間を挟み、親指の施術を同様に行います。外側の爪の角には「肺経」の井穴「少商」があります。この指も大腸経と表裏の関係にあるので、痛いのを我慢してしっかりと刺激します。
⑩逆の手にも同様に行い、両手の指を組み手首を回します。左右に20回以上、多めに回すとより効果的です。

これを毎日朝晩2回繰り返しましょう。継続することが大切です。手軽な方法なので、日常の習慣にして欲しいものです。

腸内環境が便秘に大きな影響を与えますので、食生活や冷え、ストレス解消も便秘を改善するには重要なポイントになります。日々の生活習慣を見直すことが便秘解消だけでなく、美しい肌や健康にもつながってくるのです。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士