本山健治の円心五法の真髄

「円心五法」の真髄を中心に健体康心についての気づきをお届けしています。

円心五法の真髄421 予防医学の時代到来

2013年12月09日 | Weblog
最近、健康に関する番組がとても多くなりました。毎日、どこかのチャンネルで必ず放送している感じです。私も勉強のためにとよく見ることが多いのですが、情報に振り回されないように気を付けています。本質を掴んでいないと情報に振り回される危険性があります。

また、もう一つ医療現場やドクターに関するドラマ番組も多くなりました。手術の場面などとてもリアルな映像で驚かされます。なぜ、このように健康や医療に関わる番組が多く放送されるのでしょうか。それだけ皆さんが自分の健康や病気に関心を持たれてきたからなのでしょう。

厚生労働省も予防医学を盛んに打ち出してきています。テレビの中でも定期的に人間ドックを受けることを勧めるコマーシャルなどが目につくようになりました。世の中全体が、健康志向、予防医学の方向に急速に進みだしています。

以前にも書きましたが、医療の中でいわれる予防医学は定期的に人間ドックを受けて早期に発見し、早期に治療するというものです。これも以前紹介した本で「医者に殺されない47の心得」近藤 誠著ではドックを受ける度に寿命が縮まるとも書かれていました。

私たちが勧めているものは「自分の健康は自分で守る」ということで、病気にならないように健康を維持したり、より健康になることが本当の予防医学だと思っています。早期発見、早期治療では病気が発症してしまっています。

生活習慣病などは発症してしまうと中々直すことが難しくなります。その為には病気を発症しないような健康状態をどのようにして保っていくことができるかを、皆さんに知って頂く普及活動を行っております。

健康を維持するための条件として、きれいな血液を作る食事やその血液を全身に巡らし、身体の隅々の細胞まで酸素と栄養素を送り込むことが大切です。身体全身の新陳代謝が活発になり、静脈を通して戻ってきた二酸化炭素や老廃物をしっかりと排泄することが重要になります。

ここにも血液循環が大きく関わってきます。下半身の血液を心臓に戻すには第二の心臓である脚を充分に使うことなのです。脚の筋肉を使って、静脈血を心臓の方に戻していくと、自然にきれいな血液が、末端まで流れ込んできます。

私たちの身体を構成している60兆もの細胞が活性することで、本来備わっている力、自分の力で自分の身体を治す。自然治癒力が高まり、異常が起きつつあるものを自分の力で正常な状態に戻していくのです。生物には元々このような素晴らしい力を持っているのです。

ところが、文明が進めば進むほど、自然の状態からかけ離れた生活を送ることになります。昼は明るいので活動し、夜は暗いので休むという生活が、電灯が誕生し、とても便利になりましたが、夜でも活動できるようになり、いつの間にか自然からかけ離れた生活を送るようになりました。

寒河江 徹先生が「現代は冷える時代だ」といわれていました。電気がこれほど普及する前までは全てが人力でした。食事を作るのにかまどの火を熾します。掃除も掃除機はありません。ハタキやホウキを使っていました。洗濯だって手でゴシゴシと身体を使っていたのです。

便利なものが発明され、生活環境が変わるにつれ、歩くことが少なくなり、動かなくても生活できるようになってきました。便利になればなるほど身体を動かすことが少なくなります。下半身の筋肉が使われなくなると、下半身の血液循環が悪くなり、全身の血液循環も悪くなります。

身体が冷えて、60兆の細胞に充分に酸素と栄養素が届かなくなり、細胞の元気がなくなり、自然治癒力が低下してしまします。自然治癒力が低下すれば、免疫力や抵抗力も低下するため、簡単に風邪がうつってしまったり、風邪をひくと中々治らないといったことが起きてきます。

「自分の健康は自分で守る」ことはそんなに難しいことではありません。食生活でバランスの良い食事を心がけ、毎日、少しだけでも「歩く」ことを意識し、歩くことが少なかった時はフットセラピーのセルフケアで第二の心臓の働きを高めましょう。

毎日の実践が「自分の健康は自分で守る」という、本当の予防医学の実践につながることでしょう。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士