本山健治の円心五法の真髄

「円心五法」の真髄を中心に健体康心についての気づきをお届けしています。

円心五法の真髄420 力を抜くのは潜在意識の働き

2013年12月02日 | Weblog
いよいよ12月に入りました。今年も残りひと月にいなり、一年がとても早く感じられます。昨日の12月1日は福岡での会員勉強会でした。17名の方に参加していただき、皆さんのおかげで、充実した素晴らしい勉強会を開催することができました。

驚いたことに福岡のお姉さんの誘いで四国の丸亀から参加された方がいました。それも、まだなんの資格も取られていないのですが、人に触って喜ばれるのが好きで、お姉さんの話を聞いて参加されたそうで、すごい意欲を感じさせていただきました。

参加された一人ひとりが参加してよかったと喜んでいただくために最善を尽くさなければとますます意欲が湧いてきました。フットの時間をかなりオーバーしてしまいハンドやヘッドが押せ押せになってしまい、最後はバタバタと終了し、皆さんにご迷惑をお掛けしました。

各地で勉強会を行いながらいつも感じることがあります。フット、ハンド、ヘッド全て、間脳調整を目的に行っていますが、その為には呼吸に合わせてしっかりと力を使って行う場合と、力を抜いて行う場合がバランスよくあることで、満足感を得ることができます。

力を使うところは問題なくできる方が多いのですが、力を抜くことができない方が多いのです。単純に力を抜くといっても、中々難しいようです。私自身も勉強した当時は、同様に中々力が抜けず、力まかせに行っていました。一人の施術が終わると疲れてしまうような状態です。

しかし、多くの方に触らせていただきながら、いつの間にか力が抜けるようになってきたのです。寒河江徹先生が、「施術を受けた人だけが楽になるのではなく、施術を行う人も楽になりますよ」と言われていましたが、初めの頃は「そんなバカな」という気持ちでした。

ところが力が抜けて楽に施術ができるようになると全く疲れなくなり、施術が終わった後は逆に気力が充実してとても心地よさを感じるのです。今では寒河江先生の言葉が本当だったと実感しています。

そこで、私の体験を通して、力が抜けるようになった切っ掛けをお話ししましょう。皆さんもいろいろな方に施術をされていることでしょう。しかし、回数をこなしただけでは力が抜けないのではないでしょうか。感覚を身体で覚え込むには潜在意識の力が必要になります。

今回の勉強会で分かったつもりでいても、いざ、やってみると思うようにいかないという経験を多くされているのではないでしょうか。この時点では表面意識で分かったつもりでいるのですが、実際の行動は潜在意識の働きによるものです。

それではどの様にしたら潜在意識に楽に施術できるという情報を落とし込むことができるのでしょうか。それは身体を通した体験を多く積むことなのですが、体験したくても、力を抜くことができずにいることが現実なのです。

力を抜いて楽にできる体験をするには、力を抜こうとしても簡単には抜けません。意識をすればするほど力が入ってしまいます。このような時は逆に力をしっかり入れて施術を行います。その後に、ストンと力を抜いてみましょう。一度筋肉が硬直した状態を作り、その後、力を抜くとその感覚を掴みやすいのです。

今まで、力を抜くことばかりを意識をしていた方は是非試してみてください。力が抜ける感覚を感じ取ることができるでしょう。この体感を繰り返し続けていると潜在意識に力が抜ける白丸の情報がドンドン入り込み、いつの間にか力を抜いて楽に施術できるようになることでしょう。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士