理事長ブログ 心と体を癒やす

健康とは「健体康心」の略語です。体が健やかで心が康らかな状態を指します。心身の健康をセルフケアする方法を紹介しています。

円心五法の真髄422 身体改善セミナーとは

2013年12月16日 | Weblog
今後、各地で一般の方向けに協会の活動を分かりやすく知って頂くことを目的とした「身体改善セミナー」を開催し、「自分の健康は自分で守る」ということが実はこんなに簡単にできるということを体感して頂けるような内容で実施して参ります。

12月14日に本部で行った会員の勉強会で、この一部を紹介しました。参加者全員に経絡に関係する7種類のカードから1枚を選んでもらいました。そのカードからどの経絡のエネルギーが不足しているのかが見えてきます。

経絡から関連する臓器に影響が出てくる可能性があります。また、経絡と五行の関係から身体だけでなく心にも影響を与えることになります。エネルギーの不足が身体と心に与える影響を改めて皆さん感じられていました。

例えば、「肝経・胆経」のカードを選んだ方は五行では「木」のエネルギーにあたります。このエネルギーが不足してくると肝経や胆経の気の滞りを引き起こしてきます。「木」は季節では春で人生では誕生を意味し、物事の始まりを意味します。

このエネルギーが落ちていると、目が疲れやすくなり、その為、首筋や肩のコリを引き起こすこともあります。爪を見ると立てに線が入ってくることもあります。また、突然脚がつりやすくなったりと身体に色々な症状が出てきます。

同時に行動や精神面でも色々な問題が起きやすくなります。このエネルギーは物事の始まりを意味すると言いましたが、エネルギーの不足の為に何か始めようと思っているのに、中々、一歩が踏み出せなくなり、思いと行動が一致しないということも起きやすくなります。

その為に感情面ではイライラして、ちょっとしたことで怒りだしたり、傲慢になったりしてきます。これがエスカレートしてくると、ますます「木」のエネルギーが不足し肝経や胆経の気の滞りを起こすという悪循環になり、身体にも心にも大きく影響するのです。

それではどの様にしたらいいのでしょうか。勉強会ではこの対処法を実践しながら学んで頂きました。今の季節は風邪やインフルエンザが流行しそうです。そこで、実際の実践では「肺経」と「大腸経」の経絡を調整する方法を学んで頂きました。

肺経は当然肺や気管に影響を与えます。ところがこの経絡の兄弟分で陰陽の関係にある大腸経とも深いつながりがあります。この二つの経絡は五行では「金」に属しています。これに属しているものから鼻への影響や呼吸への影響など呼吸器にトラブルを起こしやすくなります。

また、金のエネルギーの不足は皮膚のトラブルにも関係してきますし、季節では晩秋にあたり、実りの時期です。物事では成就を意味しますので、エネルギーが不足してくると中々、結果が出ないということもあります。同時に金は経済面にも大きく影響しています。経済面でのトラブルにもつながり易くなります。

勉強会では経絡の流れを二人ペアになってお互いにチェックをすることから始めました。肺経の経絡は大胸筋に関係していますので、腕の動きに影響してきます。両腕を伸ばしてゆっくり後ろにあげていくと左右どちらか上がりにくい腕があります。

そこで、上がりにくい腕の肺経の原穴「太淵」にある刺激を入れると、上がらなかった腕の方が上がり易くなっているのを確認できます。このように簡単な経絡刺激で、エネルギーの流れがスムーズになることで、恒常性維持機能が高まり、関連する筋肉が正常になり柔軟性を持ってきます。

今後、各地で実施していく「身体改善セミナー」では経絡と五行、そして筋肉を通して、手軽に身体の調整から心の調整を自分自身で、行うことができることを体験を通して学んで頂けます。

来年より、各地で実施して参りますので、ご期待ください。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士