理事長ブログ 心と体を癒やす

健康とは「健体康心」の略語です。体が健やかで心が康らかな状態を指します。心身の健康をセルフケアする方法を紹介しています。

円心五法の真髄360 「伝説のスピーチ」に刺激される

2012年10月08日 | Weblog
家内が「月曜日のメルマガで書く内容は決まっているの」と聞いてきました。まだその時はどんなことを書こうかと迷っている時でしたので、「決まっていないよ」と答えると「これはどう」と見せてくれたのが「セヴァン・スズキ」のスピーチの全文でした。

1992年6月にブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開催された「環境サミット」で世界中の指導者たちを前に、12歳の少女が語ったものです。

私自身、12歳の少女が素晴らしいスピーチをしたというニュースなどは聞いていましたが、全文を読んだことはありませんでした。この全文を読み、大人として恥ずかしい気持ちでいっぱいです。

日本であれば12歳といえば小学6年生か中学1年生の子どもが、地球の環境についてここまで真剣に考え、大人の私たちに訴えてきています。

彼女の勇気のある行動が、多くの大人たちに大きく影響を与え、地球環境を何とかしなければならないという動きが活発になったのではないかと思いますが、その動きはイライラするほど遅く、本当にこの地球を守ることができるのだろうかと思ってしまいます。

彼女のスピーチから20年が経過しました。地球温暖化の原因となっている二酸化炭素を減らそうとして京都議定書を各国で決めたのですが、各国の利害ばかりが出て、最初の目標通りには中々進んでいないのが現状です。しかし、地球の温暖化は待ってくれません。今年は北極の温度が高く、かなりの氷が溶け出しているニュースが報道されていました。

この20年の間に地球環境を取り戻すことができていればいいのですが、反対に温暖化は進む一方だし、熱帯雨林も減少し、砂漠化が進む一方です。スピーチの原文を読み、私たち大人に向けて送ってくるメッセージを感じ取り、未来の子どもたちに残していかなければならないものを、できることから行動しなければいけないと強く感じました。

彼女のスピーチの一部を紹介しましょう。

『なぜあなたがたがこうした会議に出席しているのか、どうか忘れないでください。そしていったい誰のためにやっているのか。それはあなたがたの子ども、つまり私たちのためです。あなたがたはこうした会議で、私たちがどんな世界に育ち生きていくのかを決めているんです。 親たちはよく「だいじょうぶ。すべてうまくいくよ」といって子供たちをなぐさめるものです。あるいは、「できるだけのことはしてるから」とか、「この世の終わりじゃあるまいし」とか。しかし大人たちはもうこんななぐさめの言葉さえ使うことができなくなっているようです。おききしますが、私たち子どもの未来を真剣に考えたことがありますか。』

強烈な言葉です。私たちの子どもや孫たちに安心して暮らせる地球を残していくことが、大人の役割です。地球環境を守るのは国にお任せではなく、自分にできることから始めようではありませんか。

エコにつながることとして節電を心がける。ゴミは分別して出す。リサイクルできるものはリサイクルして使う。極力ゴミを出さない。洗剤が水を汚染しているので洗剤の選択や使用料を抑える。など、身の回りでできることから始めてまいりましょう。

また、セラピストとして地球の環境を守ることのできることは何だろうと考えました。私たちが提供しているセラピーは病気を治すことを目的にはしていません。補完代替医療と呼ばれるように予防医学を目的にしています。健康で病気にならない為の体づくりが目的なのです。

健康な人の健康維持や健康増進にフットセラピーなどのセラピーを行うことで、より健康になることでしょう。また病気ではないが体調がすぐれない方などは、未病の時点でセラピーを行うことで健康を回復することができるでしょう。そして、医療費の軽減にもつながってきます。

現実には医療費がますます増え続けています。薬も大量に使われ、開発や製造に巨額の費用がかかっています。この医療費を抑えることができ、最小限にしか薬も使わなくなれば薬の製造も抑えることができ、エコにつながってきます。

私たちが提唱する「一家に一人のフットセラピスト」を育てることは家庭の医療費を抑えることにもつながり、家族のコミュニケーションが取れ、絆が深まってきます。結果、間接的にはエコにつながっていくものです。

最後に既にご存知の方も多いと思いますが、スピーチの全文を読んでみたいと思われた方は「セヴァン・スズキ スピーチ」で検索すると沢山出てきますし、YouTubeでスピーチの映像を見ることもできます。

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士