昨日は台風が直撃しましたが、寝ている間に通り過ぎてくれました。風の音がすごく窓ガラスをガタガタと鳴らしていて、強化ガラスとはいってもものが飛んできて窓が割れないだろうかと、心配しながら休んでいました。
今回の台風は「風台風」と言われて各地で強風の影響を受け、被害も多く出ているようです。最大瞬間風速60m/sとかなり強力な台風です。皆様のところでは被害は出ていませんか。
今日東京は都民の日ということで、学校はお休みです。10月1日の朝に関東地区を台風が直撃するという予測でしたので、子どもたちの通学がなくて良かったと思っていましたが、早めに関東を通りすぎてくれて、天気も回復したので、いい休日になることでしょう。
今日から10月です。最近まで猛暑が続き、寝苦しい日々が続いていましたが、朝晩は涼しくなり、ぐっすり休めるようになってきました。秋と言えば「収穫に秋」と言われるように美味しいものが沢山出回ります。また「食欲の秋」でもあり、つい食べ過ぎてしまいがちです。
東洋思想の五行論では「秋」は「金」に属し、経絡では「肺経」と「大腸経」に関連します。食事がおいしく、つい食べ過ぎると大腸にも負荷がかかりやすくなります。
そこで、普段から肺経や大腸経の氣血の流れを良くしておきましょう。ハンドセラピーを勉強した人はお分かりだと思いますが、手の経絡について一緒に復習してみましょう。
手の井穴図
手の原穴図
図をクリックすると大きな画像をご覧頂けます。
肺経は陰経の経絡なので手の平側の親指側を走っています。脇の近くから親指の井穴「小商(しょうしょう)」まで流れています。そして、肺経の「列缺(れっけつ)」のツボから大腸経の井穴「商陽(しょうよう)」につながります。
大腸経は陽経の経絡なので、手の甲側にあり、「商陽」から親指側を走り、「合谷(ごうこく)」や「三里(さんり)」を通り、肩から顔の鼻の横の「迎香(げいこう)」につながっています。
今回はこの2本の経絡を使って行うハンドセラピーのセルフケアをご紹介しましょう。
まず、指から肩までの関節を緩めて腕全体の氣血の流れを良くします。
① 両腕を軽く前に出し、伸ばした状態で、親指を中にしてグーを作り、すばやく開いてパーを作ります。これを1回として16回以上行います。指の関節を緩めます。
②両腕を前に伸ばしたまま手首で「横8の字」を書くようにして手首の関節を緩めます。
③左腕の肘を曲げ、前に出すようにします。右手で左手の指先を甲側に反らし、息を吐きながら肘を伸ばし、息を吸いながらそのまま腕を上にあげていき、息を吐くと同時に腕をダラーンと落とすように力を抜きます。2回繰り返したら、右腕に同じように行います。肘の関節を緩めます。
④両腕を曲げ、肩に指先を当てて肩を回して肩関節を緩めます。前後8回ずつ行います。
⑤左手の肺経の井穴「小商」を右手の親指で強めに押します。呼吸に合わせて3回。
⑥肺経の原穴「太淵(たいえん)」を、親指で痛気持ちいい範囲で押します、呼吸に合わせて3回。
⑦次に左手の大腸経の井穴「商陽」を右手の親指で強めに押します。呼吸に合わせて3回。
⑧大腸経の原穴「合谷(ごうこく)」を、親指で痛気持ちいい範囲で押します、呼吸に合わせて3回。
⑨左手の手の平を自分の方に向けるようにして、手首から肘までを右手の指の力を抜き手刀を作り、パラパラと叩きます。3往復します。
⑩手の平を下に向け、同様に手首から肘までを手刀で叩きます。3往復します。
⑪手の平を外側に向け、同様に手首から肘までを手刀で叩きます。3往復します。
⑫右手にも同様に行います。
腕全体の氣血の流れが良くなり、特に肺経や大腸経の氣血の流れが良くなり、これらに関連する臓器の働きを高めてくれます。
臓器の働きを高めたからといって暴飲暴食は避けましょう。
それでは、本日は、この辺で。
NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士
今回の台風は「風台風」と言われて各地で強風の影響を受け、被害も多く出ているようです。最大瞬間風速60m/sとかなり強力な台風です。皆様のところでは被害は出ていませんか。
今日東京は都民の日ということで、学校はお休みです。10月1日の朝に関東地区を台風が直撃するという予測でしたので、子どもたちの通学がなくて良かったと思っていましたが、早めに関東を通りすぎてくれて、天気も回復したので、いい休日になることでしょう。
今日から10月です。最近まで猛暑が続き、寝苦しい日々が続いていましたが、朝晩は涼しくなり、ぐっすり休めるようになってきました。秋と言えば「収穫に秋」と言われるように美味しいものが沢山出回ります。また「食欲の秋」でもあり、つい食べ過ぎてしまいがちです。
東洋思想の五行論では「秋」は「金」に属し、経絡では「肺経」と「大腸経」に関連します。食事がおいしく、つい食べ過ぎると大腸にも負荷がかかりやすくなります。
そこで、普段から肺経や大腸経の氣血の流れを良くしておきましょう。ハンドセラピーを勉強した人はお分かりだと思いますが、手の経絡について一緒に復習してみましょう。
手の井穴図
手の原穴図
図をクリックすると大きな画像をご覧頂けます。
肺経は陰経の経絡なので手の平側の親指側を走っています。脇の近くから親指の井穴「小商(しょうしょう)」まで流れています。そして、肺経の「列缺(れっけつ)」のツボから大腸経の井穴「商陽(しょうよう)」につながります。
大腸経は陽経の経絡なので、手の甲側にあり、「商陽」から親指側を走り、「合谷(ごうこく)」や「三里(さんり)」を通り、肩から顔の鼻の横の「迎香(げいこう)」につながっています。
今回はこの2本の経絡を使って行うハンドセラピーのセルフケアをご紹介しましょう。
まず、指から肩までの関節を緩めて腕全体の氣血の流れを良くします。
① 両腕を軽く前に出し、伸ばした状態で、親指を中にしてグーを作り、すばやく開いてパーを作ります。これを1回として16回以上行います。指の関節を緩めます。
②両腕を前に伸ばしたまま手首で「横8の字」を書くようにして手首の関節を緩めます。
③左腕の肘を曲げ、前に出すようにします。右手で左手の指先を甲側に反らし、息を吐きながら肘を伸ばし、息を吸いながらそのまま腕を上にあげていき、息を吐くと同時に腕をダラーンと落とすように力を抜きます。2回繰り返したら、右腕に同じように行います。肘の関節を緩めます。
④両腕を曲げ、肩に指先を当てて肩を回して肩関節を緩めます。前後8回ずつ行います。
⑤左手の肺経の井穴「小商」を右手の親指で強めに押します。呼吸に合わせて3回。
⑥肺経の原穴「太淵(たいえん)」を、親指で痛気持ちいい範囲で押します、呼吸に合わせて3回。
⑦次に左手の大腸経の井穴「商陽」を右手の親指で強めに押します。呼吸に合わせて3回。
⑧大腸経の原穴「合谷(ごうこく)」を、親指で痛気持ちいい範囲で押します、呼吸に合わせて3回。
⑨左手の手の平を自分の方に向けるようにして、手首から肘までを右手の指の力を抜き手刀を作り、パラパラと叩きます。3往復します。
⑩手の平を下に向け、同様に手首から肘までを手刀で叩きます。3往復します。
⑪手の平を外側に向け、同様に手首から肘までを手刀で叩きます。3往復します。
⑫右手にも同様に行います。
腕全体の氣血の流れが良くなり、特に肺経や大腸経の氣血の流れが良くなり、これらに関連する臓器の働きを高めてくれます。
臓器の働きを高めたからといって暴飲暴食は避けましょう。
それでは、本日は、この辺で。
NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士