理事長ブログ 心と体を癒やす

健康とは「健体康心」の略語です。体が健やかで心が康らかな状態を指します。心身の健康をセルフケアする方法を紹介しています。

円心五法の真髄292 梅酵素を仕込みました

2011年06月13日 | Weblog
手造り酵素を作ったことありますか。「手造り酵素ってなに」と思われた方も多いのではないでしょうか。

春は新芽など生命の息吹を感じる野菜や果物を使って仕込み1週間ほど発酵させて作ります。秋は収穫の時期ですから、実った穀物や野菜、果物を使って作るのですが、結構大変な作業になります。

私の場合は少し簡単な梅酵素を毎年作っています。梅の時期になると無農薬で作った梅を取り寄せ、せっせと梅を仕込むんです。本当は仕込む野菜の数が多ければ多いほどその数だけ酵素の種類も多くなります。

市販の酵素ドリンクは熱処理を行う為に酵素のほとんどが変質して活性せず、発酵することもありませんが、手造り酵素は生きて活性しており、常に発酵する状態にあります。だから、野菜や果物の数が多ければ多いほど酵素の種類も増えるのです。

しかし、仕込みも大変ですし、酵素の液体を絞り出す時はもっと大変になります。また、組み合わせによっては香りが強かったり、味が微妙に美味しくなかったりと失敗の確率も高くなります。初めの頃は単品で美味しくできる梅酵素がお勧めです。

それでは梅酵素の作り方を紹介しましょう。

1.無農薬で作った梅を信頼できる所から取り寄せ購入します。初めて作る時は3キロか5キロくらいがいいでしょう。

2.白砂糖を仕込む梅の量の1.1倍を用意します。5キロの梅を作る場合は5.5キロを用意します。

3.自然の梅には酵母があり自然発酵するのですが、発酵剤を入れることにより、より発酵しやすくなるので、発酵剤を使うことをお勧めします。

4.購入した梅を軽く表面を洗うのですが、水道水はお勧めしません。本来は自然のきれいな小川の水で洗うのがベストですが、簡単ではありません。私の家には自然水に近い水に制水してくれる制水器が付いていますのでこれで洗いました。

5.梅の表面の水分を愛情を持ってガーゼやティッシュなどできれいにふき取ります。

6.梅の表面を竹串などで、梅のエキスが出て、発酵しやすくするために傷をつけていきます。私は自然木でできた肉叩きを見つけました。ピラミッド状の三角錐が並んでいるので、これはいいと使ってみましたが、注意しないと叩き方によっては梅が飛んで行ってしまいます。

7.梅と白砂糖、発酵剤を混ぜながら少しずつ仕込んでいきます。大きなバケツ一つにまとめて作ると全体で11キロ近い量になりますので、毎日かき回すのが大変になります。二個のバケツに分けて作った方がいいでしょう。

8.これで仕込みは終わりましたが、これからが楽しみです。毎日、バケツの中をかき回して撹拌します。最初は白砂糖が解けていませんのでかき回すのが大変ですが、愛情を持ってかき回していきます。決して嫌な気持ちや怒った状態でかき回さないでください。「美味しくなれ」と思
いながらかき回していきます。

9.酵素は生き物ですから作る人の感情が伝わってしまいます。いい心の状態でかき回していきましょう。かき回す手には傷を作らないように注意します。手にはその人の持つ細菌がいてその人独自の酵素ができるのです。

10.毎日、かき回していると梅のエキスが出てきて発酵しながら白砂糖が解けていきます。一週間ほどで白砂糖がなくなり、梅酵素の出来上がりです。

11.バケツの中の梅を取り出します。梅はこのまま食べても美味しく食べられます。続いてガーゼなどでろ過をして、一升瓶などに小分けして保存します。保存するときは酵素が発酵しますので密閉した栓はしないように注意します。ガーゼなどで通期があり、ほこりなどが入らないようにして、涼しいところに保存しましょう。

12.そのまま飲んだのでは甘過ぎて飲めません。水で薄めて飲んだり、ヨーグルトなどに入れて食べるのも美味しく食べられます。ただし、熱湯で薄めたりすると酵素は変質して活性しませんので注意が必要です。

いかがでしたか、酵素作りも楽しいものです。皆さんもぜひ、チャレンジされては如何でしょうか。市販の酵素にはない、自分だけの酵素を楽しむことができます。

手作り酵素は熱処理しませんので活性しており、腸内環境にいい影響を与えることが期待できます。同時にデトックス効果も期待でき、体内毒素を排泄する力が高まってくることでしょう。こんな健康飲料を自分の手で作ることができます。

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士