最近、ガンの患者様にフットセラピーを施術しても大丈夫ですかというご質問を頂くことが多くなりました。ガンの患者様にはマッサージなどは原則的にはやってはいけない禁忌事項になっています。
皆さんでしたらどの様に対処しますか。自信を持って施術できますか。「はい」と言える人が何人いらっしゃることでしょう。しかし、激痛で苦しむ本人やその姿を近くで見ている家族が何とかしてあげたいと思うのは当然のことです。この様な経験をお持ちの方も多いことと思います。
それではこんな時に私たちセラピストはどの様に対応したら良いのでしょうか。自己責任という言葉は「あなたの責任ですよ」と一方的に押しつけるようであまり好きではありませんが、本人や家族の了承のもと施術を行うべきだと思っています。
余命何日と宣告され、ホスピスで残りの人生をどの様に生きていくかという患者様には本人と家族の了承が得られれば私は施術をさせて頂きます。激痛や異常なむくみ、腹水で悩まされている方にはフットセラピーなどの施術をさせて頂きます。必ず、本人や家族の了承を得てから行うようのは当然です。
以前、ホスピスでガンの患者様に施術をされた会員さんからの体験談を頂いたことがあります。皆さん亡くなられたそうですが、フットセラピーを行うと本人は「痛みが和らいだ」と喜んでくださり、家族もその姿を見ながら、「またお願いします」と感謝の言葉を頂き、本当に施術させて頂き、良かったと書かれていました。
フットセラピーをはじめ、ハンドもヘッドも深いリラクゼーションを味わって頂くことができます。自律神経は副交感神経優位の状態になり、神経も筋肉も緩み、痛みを少しでも和らげてくれるものと確信しています。
この点では疼痛・緩和ケアには非常に有効なセラピーではないかと思っています。今回、亀田メディカルセンターで行うセミナー(6月6日‐7日)では疼痛・緩和ケアが専門の関根先生に講演して頂けるので、とても楽しみにしています。
この様なターミナルケアと違い、ガンと診断され、まだ充分に克服できると色々なガン治療を行われている方には医師の許可を取って行うべきです。
医師の中には帯津三敬病院の名誉院長帯津良一先生のようにホリスティック医療を取り入れ、ガン治療に取り組まれている先生もいらっしゃいますが、まだ、多くの医師は代替医療に対して理解されていないのが現状です。
もし私がガンになったら当然の如くセラピーを施術してもらいますし、家族がガンになった場合も毎日セラピーを行うことでしょう。ガンの転移の危険性より、間脳調整法である私たちが勧めるセラピーは免疫力を高め、NKキラー細胞が活性してくれるものと私自身は信じています。
以前、紹介した臨床データで施術前に採血、施術直後、30分後、1時間後と4回の採決にご協力頂き、白血球の変化を見たことがあります。結果は施術直後は変化がありませんでしたが、30分後では顆粒球が減少し、リンパ球が増加する傾向が出て、1時間後もこの状況を継続していました。
データ数は9例と少ないのですが、傾向として面白い結果が出ました。フットセラピーの施術が免疫力を高める可能性があることを表しているのではないでしょうか。
私たちの勧めるセラピーの本質は病気を治すことではなく、病気にならいための予防が主な目的です。毎日の生活の中でフットセラピーを活かして頂きたいですね。「一家に一人のフットセラピストを育てよう」と訴えているのもこのような事からお勧めしています。
皆さんもガンの患者様に施術することがあるかもしれません。施術を行う時の注意事項をまとめてみましたので、参考にしてください。
1.医師の了承を得て行うようにします。但し、末期患者様には本人や家族の了承を得て行いましょう。
2.施術を行う前には必ず、足湯で充分に温めてから行います。ベッドなどで足湯ができない場合はお湯を使わない物も最近出ていますので、有効に活用しましょう。
3.ソフトな施術を心がけ、刺激を入れないように行います。
4.筋肉を緩める手技を多くします。例えば足首回しは回数が多ければ多いほどいいです。アキレス腱を伸ばす場合も呼吸に合わせてゆっくりとストレッチを行います。また、足趾への施術も充分に回して関節を緩めるようにします。
5.ツボを押す時などゆったりとした呼吸に合わせて押すようにします。リラックスできるリズムで行います。
6.むくみがひどい時にはミルキングアクションを多く行います。足首を両手の手のひら全体で包み込むように圧迫し、少しずつ移動して膝下まで圧迫して行きます。必ず、足首の方から行います。呼吸に合わせてゆっくりと5回以上。
皆さんの参考になりましたでしょうか。
それでは、本日は、この辺で。
NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士
皆さんでしたらどの様に対処しますか。自信を持って施術できますか。「はい」と言える人が何人いらっしゃることでしょう。しかし、激痛で苦しむ本人やその姿を近くで見ている家族が何とかしてあげたいと思うのは当然のことです。この様な経験をお持ちの方も多いことと思います。
それではこんな時に私たちセラピストはどの様に対応したら良いのでしょうか。自己責任という言葉は「あなたの責任ですよ」と一方的に押しつけるようであまり好きではありませんが、本人や家族の了承のもと施術を行うべきだと思っています。
余命何日と宣告され、ホスピスで残りの人生をどの様に生きていくかという患者様には本人と家族の了承が得られれば私は施術をさせて頂きます。激痛や異常なむくみ、腹水で悩まされている方にはフットセラピーなどの施術をさせて頂きます。必ず、本人や家族の了承を得てから行うようのは当然です。
以前、ホスピスでガンの患者様に施術をされた会員さんからの体験談を頂いたことがあります。皆さん亡くなられたそうですが、フットセラピーを行うと本人は「痛みが和らいだ」と喜んでくださり、家族もその姿を見ながら、「またお願いします」と感謝の言葉を頂き、本当に施術させて頂き、良かったと書かれていました。
フットセラピーをはじめ、ハンドもヘッドも深いリラクゼーションを味わって頂くことができます。自律神経は副交感神経優位の状態になり、神経も筋肉も緩み、痛みを少しでも和らげてくれるものと確信しています。
この点では疼痛・緩和ケアには非常に有効なセラピーではないかと思っています。今回、亀田メディカルセンターで行うセミナー(6月6日‐7日)では疼痛・緩和ケアが専門の関根先生に講演して頂けるので、とても楽しみにしています。
この様なターミナルケアと違い、ガンと診断され、まだ充分に克服できると色々なガン治療を行われている方には医師の許可を取って行うべきです。
医師の中には帯津三敬病院の名誉院長帯津良一先生のようにホリスティック医療を取り入れ、ガン治療に取り組まれている先生もいらっしゃいますが、まだ、多くの医師は代替医療に対して理解されていないのが現状です。
もし私がガンになったら当然の如くセラピーを施術してもらいますし、家族がガンになった場合も毎日セラピーを行うことでしょう。ガンの転移の危険性より、間脳調整法である私たちが勧めるセラピーは免疫力を高め、NKキラー細胞が活性してくれるものと私自身は信じています。
以前、紹介した臨床データで施術前に採血、施術直後、30分後、1時間後と4回の採決にご協力頂き、白血球の変化を見たことがあります。結果は施術直後は変化がありませんでしたが、30分後では顆粒球が減少し、リンパ球が増加する傾向が出て、1時間後もこの状況を継続していました。
データ数は9例と少ないのですが、傾向として面白い結果が出ました。フットセラピーの施術が免疫力を高める可能性があることを表しているのではないでしょうか。
私たちの勧めるセラピーの本質は病気を治すことではなく、病気にならいための予防が主な目的です。毎日の生活の中でフットセラピーを活かして頂きたいですね。「一家に一人のフットセラピストを育てよう」と訴えているのもこのような事からお勧めしています。
皆さんもガンの患者様に施術することがあるかもしれません。施術を行う時の注意事項をまとめてみましたので、参考にしてください。
1.医師の了承を得て行うようにします。但し、末期患者様には本人や家族の了承を得て行いましょう。
2.施術を行う前には必ず、足湯で充分に温めてから行います。ベッドなどで足湯ができない場合はお湯を使わない物も最近出ていますので、有効に活用しましょう。
3.ソフトな施術を心がけ、刺激を入れないように行います。
4.筋肉を緩める手技を多くします。例えば足首回しは回数が多ければ多いほどいいです。アキレス腱を伸ばす場合も呼吸に合わせてゆっくりとストレッチを行います。また、足趾への施術も充分に回して関節を緩めるようにします。
5.ツボを押す時などゆったりとした呼吸に合わせて押すようにします。リラックスできるリズムで行います。
6.むくみがひどい時にはミルキングアクションを多く行います。足首を両手の手のひら全体で包み込むように圧迫し、少しずつ移動して膝下まで圧迫して行きます。必ず、足首の方から行います。呼吸に合わせてゆっくりと5回以上。
皆さんの参考になりましたでしょうか。
それでは、本日は、この辺で。
NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士