理事長ブログ 心と体を癒やす

健康とは「健体康心」の略語です。体が健やかで心が康らかな状態を指します。心身の健康をセルフケアする方法を紹介しています。

「円心五法」の真髄 209 「フットセラピー教室⑪」

2010年02月05日 | Weblog
「フットセラピー教室⑪」

今月は「フットセラピーで肩こりを解消」をテーマにお話します。

なぜ、肩こりが起きるのでしょうか、その原因をまとめてみました。病気が原因で起きる肩こりについては病気を治さないと肩こりの解消にはなりませんので、対象からは外しました。

① 血液循環が悪くて起きる肩こり
私たち足専門家からするとまず運動不足が挙げられます。特に歩かなくなったことは第二の心臓を充分に使っていないことです。一日1万歩(理想は1万5千歩と言われます)を歩くようにすると心臓から一番遠い末端の足の静脈血を心臓に戻すことができるのです。その結果全身の血液循環が良くなり、肩周辺の血液の流れの良くなり、肩こりも改善されていきます。

また、血液循環を悪くする要因に冷えやストレスがあります。体が冷えると筋肉は萎縮し硬直して、筋肉内を走り回る毛細血管は圧迫されて、全身の血液循環が悪くなってしまいます。その結果、肩コリを引き起こすことにもなります。ストレスも冷えと同様にストレスがかかると筋肉は委縮し、血液循環を悪くしてしまい、肩こりを引き起こす原因になるのです。

② 筋肉の疲労から起きる肩こり
最近はパソコンなどで目を酷使することが多くなりました。目の疲労は後頭部の首筋の筋肉を疲労させ肩こりの原因となります。仕事の合間に目を閉じて呼吸法や瞑想を行うことをお勧めします。

また、歩かなくなったことで筋力も衰えてきます。人間は二本足で立った宿命で、この姿勢を保つために腹筋や背筋などの抗重力筋といわれる筋肉が私たちの姿勢を保っているのです。歩くだけでもこれらの筋肉を保つことができるのですが、ほとんど歩かなくなった結果、筋肉は衰え、姿勢が悪い子供たちが激増しております。

姿勢が良ければ頭は背骨にまっすぐ負荷がかかり、周りの筋肉にはほとんど負荷がかかりません。しかし、姿勢が悪ければ首や肩周辺の筋肉が頭を支えなければならなくなり、その為、筋肉は当然疲労してきて肩こりになります。

③ 自分の思い込みから起きる肩こり
もう一つ多いのが、肩こりだと自分で自分自身に思い込ませている人が多いことです。運動不足や筋肉の疲労で一時的に肩こりになったとしても、肩こりの原因を解決すれば肩こりは解消するのですが、逆に毎日毎日、自分自身に「肩こりだ、肩こりだ」と自己暗示しているのです。

養氣法などで潜在意識の働きについてお話をしているのでご存知だと思いますが、毎日自分に自己暗示をしていればどうなるかお分かりですよね。潜在意識は「私は肩こりだ」と行動してしまいます。本当は一時的な肩こりだったものが慢性的な肩こりになってしまうのです。

次回の「フットセラピー教室」は18日に行います。11日は祭日なのでお休みします。皆さんの参加をお待ちしています。

発信元:NPO法人日本フットセラピスト協会