「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

猫過ぐる椿の下の暗きかな 服部きみ子 「滝」3月号<瀑声集>

2014-04-01 04:27:31 | 日記
 本能のおもむくままに春の猫は始動し、椿の下を通って行
きます。二三輪咲いたばかりで、まだ赤い地を持たない椿の
下の暗さは、過ぎて行った猫の白さでもあるような気がしま
した。暖房機の燃焼音のする部屋の窓から、庭を見ていての
写生句でしょうか。暖かくなるのはもう少し先ですね。(H)

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