「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

子燕の骸にとどく怒濤音 佐藤時子 「滝」8月号<滝集>

2015-08-18 04:23:02 | 日記
 子燕が大きな口をいっぱいに開き、親から餌を貰おうとす
る様子は、いつ見ても愛らしい。首を伸ばし過ぎてバランス
を崩し、巣から落ちてしまったり、蛇やカラスに襲われて命
を絶やす子燕もいる。親にはどうすることもできない悲しみ
を癒すのは、遠く聞こえる波音か。近くに逆巻く怒濤か。
 もしかしたら、震災で海に消えた子ども達の魂に応える怒
濤であるかもしれない。(小林邦子)

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