「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

紅椿咲く倒壊の有備館 高橋千代美 「滝」5月号<滝集>

2012-06-01 05:40:44 | 日記
 有備館は「蔵の会」の吟行会で連れて行ってもらった。伊
達藩ゆかりの建物で、佐藤憲一さんの説明付の楽しい吟行会
だった。樹齢3百年の大きな椿の木があった。その椿が咲い
たのですね。有備館が東日本大震災で、池側に倒れ、地面に
直に茅葺屋根が乗っているような状態でテレビに映った時の
言い知れない気持ちを思い出した。そんな痛々しい姿に椿の
赤が明るい。2015年3月に復元予定とのこと、でもそこに染
み込んでいた時間は戻ってこないのかもしれないと思うと残
念ですね。椿だけでも時間を重ねることができて、本当によ
かったです。(H)

2 コメント

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椿咲く (今村征一)
2012-06-01 08:16:15
震災のとき句のが良く出てきますね。おそらく昨年は句を作る時間はなかったと思います。再建の日が待たれますね。
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そうですね。 (博子)
2012-06-01 12:38:27
5月号は3月に書かれた句なので、震災から「一年たった3月」を詠まれた句が多いですね。
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