「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

柘榴の実裂けうごきだすテロリスト 菅原鬨也 (10月号飛沫抄)

2010-10-03 21:48:39 | 日記
 この柘榴の実は、テロリストに命令をくだすために口を
開いたのだろうか。
 <テロリストは、生まれたその瞬間から監視され、容貌を
含めたあらゆる資質をチェックされ、そして、人を騙し、
物を破壊する技術だけを、系統的に、徹底的に教え込まれ
た人型の「生物兵器」>だと、読んだ記憶がある。「うご
きだすテロリスト」に、世界のどこかで、すぐにでも思い
掛け無い血腥い事が起きるようで恐い。
 柘榴の実は人肉の味がすると言われている。そんなこと
も「血」とか、「命」に結びつき、私に恐さを感じさせる
のかもしれない。いったい、誰が人肉を食べ、柘榴の実の
味と言ったのだろう。
 ネットで「柘榴の実は人肉の味」と検索すると、安産や
夫婦和合の女神とされる鬼子母神の伝説が出できた。
 『鬼子母神には子供が500人もいたが性質が大変凶暴
で、人間の子供をつかまえては3度の食事としていた。人
々は大変苦しみ、お釈迦様に助けを求めた。お釈迦様は鬼
子母神の一番末の子供を捕らえて隠してしまった。
 鬼子母神は気が狂ったように子供を探し回ったが子供は
見つからない。途方にくれたとき、ある人の勧めでお釈迦
様に助けを求めたところ、「おまえは500人も子供がい
て、そのうち1人いなくなっただけでそんなに苦しんでい
る。人間は1人か2人しかいない子供をおまえに食べられ
ているのだ。これらの親の気持ちが分からぬか」と詰問し
た。鬼子母神は子供が無事に帰ったら人間の子供を食べる
のは止めますと誓い、お釈迦様はその誓いに免じて子供を
返し、「今後、人肉が食べたくなったらザクロを食べよ」
と諭した。』と・・・。
 人肉を食べた人の感想でなくて本当に良かった。(H)

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