山形に行く途中の関山峠に長いトンネルがある。そこは薄
暗く、じめじめしている。早く出口が見えないかと車のスビ
ードを上げ、出口の光が見えた時にはほっとする。川端康成
の代表作の雪国は「国境の長いトンネルを抜けると雪国であ
った。」を思い出した。トンネルの出口から物語が始まる。
主宰の句は出口を蝶の昼と思ふと言い切っている。蝶々は
一斉に飛び出すか、あるいは、北限を越えて来る珍しい蝶一
頭かもしれない。光を頼りに飛ぶ蝶。トンネルの出口こそ色
々なことを想像できると示唆しているように思う。(八島 敏)
暗く、じめじめしている。早く出口が見えないかと車のスビ
ードを上げ、出口の光が見えた時にはほっとする。川端康成
の代表作の雪国は「国境の長いトンネルを抜けると雪国であ
った。」を思い出した。トンネルの出口から物語が始まる。
主宰の句は出口を蝶の昼と思ふと言い切っている。蝶々は
一斉に飛び出すか、あるいは、北限を越えて来る珍しい蝶一
頭かもしれない。光を頼りに飛ぶ蝶。トンネルの出口こそ色
々なことを想像できると示唆しているように思う。(八島 敏)
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