「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

楊貴妃の自惚鏡春の雪 栗田昌子 「滝」5月号<滝集>

2011-06-05 21:46:49 | 日記
「自惚れ鏡」とは、江戸時代、従来の和鏡に対して、ガラ
スに水銀を塗った懐中鏡が容貌が実際よりも美しく映るとこ
ろからそう呼ばれる。世界三大美女に数えられる楊貴妃の自
惚れ鏡とは、欲張とも思えるが、その美しさも名声だけを残
して「春の雪」のようにはかなく消えてしまった。美しい物
は儚い。(H)

2 コメント

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春の雪 (今村征一)
2011-06-06 13:36:03
いくら美しくとも華やかな暮しをしていても春の雪が溶けてゆくように生命が終ると解しました。
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命ですか~。 (博子)
2011-06-06 19:04:37
 女の一生の中の「美しい頃」は、春の雪のようにつかの間。と思ったのだけど、楊貴妃になるのではなく、作者の目になりなさいということですね。そうすれば、過去の美女として楊貴妃がある。ありがとうございました。
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